ふるさと納税の返礼品には、その自治体にある企業の商品が使われるケースが多く、企業同士は自社の商品を販売する競争相手となります。
しかし、その企業同士が地元の地域活性と魅力発信を目的として連携するケースも登場しました。
7つの競合企業の連携から生まれた新たな可能性
神奈川県綾瀬市では、ふるさと納税「綾瀬市活性化応援寄附金」の返礼品として市内にある7つの企業が連携し、ふるさと納税限定のコラボセットをラインナップに加えました。
7つの企業は以下のとおりです。
- ・旬菜みのりファーム(野菜・果物)
- ・高座豚手造りハム(ロースハム)
- ・大久保商店(豚みそ漬)
- ・ラテン大和(ブラジル式生ソーセージ)
- ・ナウ産業(極厚グルメ鉄板)
- ・旭工業(カーボンプレート)
- ・矢部商店(日本酒・梅酒)
この野菜・肉・鉄板・酒というラインナップから想像できるものは何でしょう?
カーボンプレートと鉄板というライバル関係にある2社が、以前焼き対決を行なった際に各社の製品を集めたセットみたいのができたらいいのに、と話が出たのがきっかけで誕生したのが今回の「あやせBBQセット」です。
市内で生産・製造されたものだけで豪華なBBQが可能!
旬の採りたて野菜と果物7種類以上に肉は3種類、日本酒と梅酒が飲み比べできます。
更に本格的な鉄板と、じんわりと遠赤外線効果で焼き上げるカーボン製プレートとの焼き比べまでできる豪華なセットは、全て綾瀬市内で生産されたものです。
鉄板やカーボンプレートは次回以降もBBQに使えますし、カーボンプレートはIH対応なので、IHキッチンの家庭でも使えて便利です。
食材はコラボセットに入っていた肉などを、今度は単品で申し込んでみるのも良さそうです。
今回のケースは全国でも珍しく、注目を集めています。
今までも企業同士のコラボは多数ありましたが、これだけの規模で競合企業同士の連携、全ての企業の所在地が同市内、商品も同市内製というのは初めてです。
まだある!同自治体内の企業コラボ返礼品
綾瀬市以外にも、同じ自治体内の企業がふるさと納税のために返礼品でコラボしているケースはあります。
佐賀県みやき町では、フルーツのイチゴを酵母にして作られた純米吟醸の冷酒と、冷酒用の白磁の器のセットを返礼品にラインナップしています。
イチゴのフルーティーな香りが評判で、この酒造会社では他にもリンゴやヒマワリの花を酵母にした日本酒も製造していて、日本酒好きな女性には特に興味深い商品のようです。
冷酒器を提供している窯元もみやき町内にあります。
こうしたコラボは他にもありそうですから、いろいろと探して見るもの面白いかもしれませんね。
新設テーマパークとのコラボグッズがふるさと納税限定で登場
埼玉県飯能市では森林が面積の4分の3ほど占めていることから、森と湖が美しい北欧の国・フィンランドをオーバーラップさせた町づくりを目指しています。
2018年秋には北欧のライフスタイルが体験できる「メッツァビレッジ」を開業し、その翌春には北欧出身の人気キャラクター「ムーミン」のテーマパークの開園を予定しています。
ムーミンの世界観が融合した魅力的な町へしていくための「ムーミン基金」を設立、ふるさと納税の使い道として設定しています。
その返礼品には、女性に人気のリュックブランド「anello」とのコラボリュックなど基金オリジナルのグッズが多数ラインナップされています。
店頭では手に入らないデザインということもあり、人気を集めているようです。
コラボが生み出すオリジナリティの重要性
企業同士が連携して生み出すオリジナル性の高い製品は、他では入手不可能なケースも多く、ふるさと納税の返礼品でも人気を集めるケースが多くなっています。
本来は競合している企業同士であっても、地域活性のために連携することで、新たなコラボや意外な新商品が生まれることも期待できそうですね。
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