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小桜姫の逸話を知っていますか?物語の残る《神奈川県三浦市》

2017.09.04

神奈川県の三浦半島にある三浦市は野菜や魚といった美味しい食べ物の産地として有名です。しかしそれだけでなく、小桜姫という一人のお姫様の物語で有名になった自治体でもあるのです。三浦市の魅力を「海」「野菜」そして「物語」という3つのポイントからお伝えします。

神奈川県三浦市は「海・野菜・物語」の都市

神奈川県三浦市は神奈川県の南東部に位置する三浦半島にある自治体です。レトロな街並みと自然が交錯する三浦市の情景は魅力的で、映画やドラマではロケ地としても使われます。しかし三浦市の魅力は情景だけに留まりません。「海」「野菜」「物語」という三浦市を象徴する三つのキーワードでさらに魅力を掘り下げてみましょう。

東京湾や相模湾、太平洋と、自治体の三方向を海に囲まれた三浦市は海産物が有名で、肉厚の「アワビ」や「サザエ」、脂ののった「サバ」や「マグロ」などが有名です。特に三浦市の三崎漁港は日本有数のマグロ漁港として知られています。首都圏付近で美味しいマグロが食べたい場合は、真っ先にこの三浦市が候補に上がるのではないでしょうか。一本釣りされる高級食材の「松輪サバ」も全国的に有名です。

漁業の他に忘れてはならないのが三浦市の農業です。市内の土地は全体的に標高が高いという特徴があります。三浦市は、土地の大部分が40から60メートルの標高で入り組んでいるため、稲作に向かず野菜作りに力を入れています。「ダイコン」や「キャベツ」「スイカ」の収穫量は関東圏でもトップクラスで、首都圏へ野菜を供給する代表的な自治体にもなっています。

また、三浦市は海にまつわる物語があります。中でも特に面白いのは『小桜姫物語』として書籍にもまとめられている、あるお姫様の物語です。もちろんこの物語の中でも、三浦市の特徴や歴史がふんだんに語られているのです。

ここまでお話しした海や土地を想像しながら、三浦市を語る上での三つめのキーワードである「物語」についてひも解いてみましょう。

三浦半島を守った小桜姫の不思議な物語

小桜姫とは、足利時代の末期に三浦半島の三浦家に鎌倉から嫁いできた女性です。三浦家の奥方様ということになるでしょうか。しかし、このお姫様の名前は史実のどこにも見当たりません。皆さんが学校で勉強した歴史の授業で取り上げられることもなかったはずです。実在の人物かも定かではない三浦半島を見守った・・・いいえ、現在も見守っていると伝わる一人の姫の物語が、小泉八雲の弟子である浅野和三郎氏の手によって『小桜姫物語』という書籍にまとめられているのです。

『小桜姫物語』は小桜姫という一人の女性が自分の見聞きしたことについて語る物語です。しかし、内容がちょっと変わっています。この小桜姫が語るのは、神様の世界や死後の世界のこと、そして自分が死んでから知ったあまたの知識についてなのです。小桜姫の生前の物語ではなく、姫の死後に浅野和三郎氏の妻の口を借りて小桜姫があの世から語ったことをスピリチュアリズムの研究家であった浅野氏がまとめた物語が『小桜姫物語』なのです。

物語の全編はあまりに膨大なため、ここで全てを語ることはできません。北条家と三浦家の戦の時の思い出や、小桜姫の愛馬である風懸(かぜかけ)との思い出など、物語の中では小桜姫の生前の記憶が語られます。中には小桜姫が三浦の地について語った内容も含まれていますので、簡単に三浦市に関する特徴的な部分をご紹介いたします。

特徴的な部分、それは三浦半島を襲った津波の話です。

物語は今も生きている!小桜姫神社と祭神

前述しましたが、三浦市のある三浦半島は三方向を海に囲まれています。周囲が海ということは海産物に恵まれるということですが、同時に海難事故や海にまつわる災害に気をつけなければいけないということです。『小桜姫物語』の中にも、姫が三浦半島を襲った津波について語る場面が登場します。

ある年、三浦半島の周囲の海は酷く荒れて、大津波が襲いました。小桜姫はその様子をはらはらしながらあの世から見守っていたそうです。なぜなら、三浦の地は自分が嫁ぎ愛馬や夫と暮らした思い出の地であるからです。夫の眠る三浦家の墓もありましたし、住民たちのことも小桜姫はとても大切に思っていました。そんな折、小桜姫の墓に一人の漁師の妻がやってきて「どうかこの地を守ってください」と手を合わせるではありませんか。

何とかしたいと考えた小桜姫は天候を司る龍神様にお伺いを立てました。すると龍神様は姫の願いを聞き届けました。あの世から愛しい三浦を見守っていた小桜姫の願いにより、津波被害から救われたのです。この後、漁師の妻の言により小桜姫は「小桜神社(小桜姫神社)」に祀られることになったそうです。

物語の真偽はわかりません。歴史書の中には小桜姫という人物の詳細な記述は見当たらないと言われているからです。ましてや『小桜姫物語』は姫が死後に霊界から語る物語です。真偽を確かめることは難しいです。しかし、三浦家の奥方がこの地を愛し見守ってくれていること想像すると、印象深くロマンのある話なのではないでしょうか。

三浦市のふるさと納税の使い道の一つとして、三浦市を津波などの災害から守るためという使途があります。物語のワンシーンのように、再び津波が襲っても立ち向かえるように自治体はふるさと納税で集めた寄付金を使っています。また、三浦市の古くからある文化保護のためにもふるさと納税が使われています。

それぞれの土地が関係する物語を知ると、自分の故郷以外の自治体にも興味がわくのではないでしょうか。今回ご紹介した『小桜姫物語』の他には、三浦市の景色が登場する芦奈野ひとしさんの『ヨコハマ買い出し紀行』なども有名です。

物語からその自治体を知り、興味を持ってもっと知りたいと感じる。これはとても良い地域活性に繋がるのではないでしょうか。

※諸説ございます為、掲載内容につきましては諸説の一部を弊社独自の調査に基づき掲載しています。
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神奈川県三浦市ふるさと納税

三崎のマグロや、もっちり・旨みたっぷりの無添加・手作りのまぐろ中華ちまきなど、三浦市の魅力いっぱいの返礼品、人気の観光スポット、寄付されたふるさと納税の遣い方をご紹介しています。

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