日本人なら誰もが知っているザビエル宣教師と深い関わりのある長崎県平戸市。約500年前、国際貿易都市として栄えた平戸市が、ふるさと納税のおかげで再び盛り上がっています。歴史ある町並みが魅力の平戸市の人気返礼品は、海の恵みと山の恵み。今回は平戸市の魅力、人気返礼品、そしてふるさと納税の使い道までご紹介します。
異国情緒あふれる平戸市ザビエルとの関係
長崎県平戸市を知っている方は多いのではないでしょうか平戸市は歴史の教科書にはほとんど必ず登場する由緒ある町です。九州の西に位置する平戸市の人口は約34,000人で、玄界灘と五島灘が交差する天然の漁場では海の恵みが、町には清水とミネラル満点の潮風が育てた大地の恵みが豊富にあります。そんな平戸市にはたくさんの観光スポットがあるので、いくつかご紹介します。
平戸ザビエル記念教会
平戸ザビエル記念教会
平戸市の魅力は歴史です。イエズス会宣教師フランシスコ・ザビエルはご存知ですよねザビエルは鹿児島に上陸しましたが、その後布教の拠点を平戸市に移しました。そのため平戸市は日本のキリスト教の歴史と深い関わりがあり、現在も100年以上の歴史を誇る教会や宣教師たちの足跡が残っています。
最も有名な教会の1つが平戸ザビエル記念教会。まるでお城のような教会は、平戸を異国情緒あふれる町にしています。1931年に建築されたこの教会内には、1550年にザビエルの平戸来訪を記念して作られたザビエル記念像があります。平戸ザビエル教会をはじめとする教会は宗教施設です。観光することはできますが、教会のマナーを守るようにしましょう。
鉄川与助の最高傑作 田平天主堂
田平天主堂
田平天主堂(たびらてんしゅどう)は、1886年以降に黒島と出津から移住してきた信者によって高台に建設されました。周囲には墓地や司祭館、石段などが残り、当時の歴史をはっきりと感じることができます。設計施行は長崎県内の数々の教会建設に関わった鉄川与助です。黒レンガの装飾や巧みなレンガの積立で、田平天主堂は鉄川与助の最高傑作とも称されます。
平戸のシンボル 平戸城
平戸城天守
平戸市にある歴史的建築物は、西洋様式の教会だけではありません。平戸市には、約800年の歴史を持つ平戸城があります。領主である松浦家は豊臣秀吉と親交がありました。そのため、徳川家康に疑いの目を向けられた松浦家は民を守るために一度お城を焼却するのです。その後、約90年間は御館で過ごしますが、1718年には平戸城の再構築が完成。明治4年には廃城となりましたが、昭和37年平戸市によって復元されました。
スカイブルーの大橋
生月大橋
歴史ある町で思い出を作りたいのなら、生月大橋(いきつきおおはし)を訪れるのがおすすめです。生月大橋は平戸市と生月町を結ぶ橋。名前の由来は、「遣唐使がほっと一息をついた」ことから来ています。生月大橋は全長960メートルで、三径間連続トラス橋では世界一の長さを誇ります。道の駅生月大橋では、日本本土最西北端の島到達の証明書を100円で発行してもらえます。生月大橋に訪れたら、あなたの歴史に残り続ける証明書を発行してみてはいかがですか。
人気の返礼品は上質な海の恵みと山の恵み
平戸市はこれまでに41億円以上もの寄付金を集めた人気の町です。平戸市がふるさと納税で大人気な理由は、やはりおいしい返礼品たち。数多くの返礼品を取りそろえている平戸市ですが、人気返礼品は主に3つに分けることができます。
ミネラル豊富な海の幸
1つ目は、玄界灘と五島灘が交流する漁場でとれる天然の海の恵みたち。甘みがある金目鯛、身がホロホロと柔らかく崩れるヒラメ、そして身がしまって甘みがある平戸を代表するウチワエビなど旬の食材が取りそろえられています。また、平戸の海には山からミネラルたっぷりのきれいな水が流れ込み、潮の流れも速いため、サザエ・ウニ・カキなどの貝類も豊富です。平戸市の返礼品では、1年を通じて旬の海の恵みを楽しむことができます。
平戸が生んだ幻の和牛
平戸和牛ローススライス(出典:平戸市ふるさと納税特設サイト)
2つ目は、平戸市の豊かな自然の中で育ったお肉。特に、平戸和牛は大人気返礼品です。第10回全国和牛能力共進会で内閣総理大臣賞を受賞したことがあるブランド、長崎和牛は肉通をうならせます。実は長崎和牛は平戸生まれで、その生産量の少なさから幻の和牛と呼ばれます。幻の和牛も返礼品でなら簡単に受け取ることができます。その他にも、山の湧水で育った平戸島豚も人気があります。
すべての人に愛されるスイーツ
平戸産生乳のキャラメルプリン(出典:平戸市ふるさと納税特設サイト)
そして、忘れてはいけないのがスイーツ。市場に出回ることのない長崎県希少卵をふんだんに使用したキャラメルブリュレ、牧場の生乳で作った濃厚なジェラート、そしてカステラなど種類も豊富にあります。平戸産の原料で作ったスイーツは、上品で一味違います。
ふるさと納税で、国際都市平戸が復活
ふるさと納税額No1にも輝いたことがあるように、平戸市はふるさと納税の寄付先として大人気です。多くの寄付金を集める平戸市は、様々な事業に寄付金を有効的に活用しています。
まず注目したいのが、外国との交流に寄付金が積極的に使用されていることです。台湾との交流を図ったり、オランダ人をホームステイで迎えたり、オランダ訪問を行ったりしています。この国際交流事業はかつての国際都市平戸を思い起こさせます。また、各国から旅行客を迎える観光都市の人材育成のために、英語学習にも寄付金で力を入れています。
観光都市平戸としては、観光客に対する交通費の助成、宿泊施設のバリアフリー化、電動アシスト自転車の整備など多くの観光客を受け入れる準備は万全です。
また地元企業を支援して雇用を促進したり、子どもの医療費助成をして少子高齢化対策を進めたりしています。ふるさと納税のおかげで、平戸市はますます活気が出ています。
約500年前、国際貿易港として栄えた平戸市。現在もふるさと納税のおかげで活気あふれる素敵な町になっています。しかし、まだまだ元気になる余地は残っています。あなたの寄付金で平戸市が日本を代表する観光都市になるかもしれません。
この記事に関連したタグ
関連記事
同じカテゴリの人気記事
最近の記事
-
初心者必見!ふるさと納税の返礼品を選ぶためのポイントとコツ
- 仕組み・制度・手続きガイド
- 2024.06.12
-
【2024年最新版】ふるさと納税入門!始める前に読むガイド
- 仕組み・制度・手続きガイド
- 2024.06.11