滋賀県近江八幡(おうみはちまん)市は、面積の約40%が琵琶湖という水に恵まれたまち。農業が盛んな地として知られていますが、古くは有名な戦国武将の城下町として発展を遂げました。ふるさと納税額では、近畿No2、滋賀県No1の実績を誇ります。近江八幡市の概要や、ふるさと納税の魅力とは?早速、詳細に迫ってみましょう!
日本屈指の城下町!滋賀県近江八幡市とは?
近江八幡、秋の市街地
近江八幡市は、滋賀県のほぼ中央に位置するまち。市の東側は「琵琶湖」に面していて、総面積177.45㎢のうち76.03㎢は琵琶湖が占めています。
水郷と西の湖
まちの中心には、イネ科の多年草「ヨシ」の群生地としても知られる、琵琶湖最大の内湖「西の湖」が広がります。西の湖は、「大中湖(だいなかのこ)」の干拓によって残った湖。湿地の生態系の保全を目的とする「ラムサール条約湿地」にも登録されました。
ラムサール条約とは、イランのラムサールという都市で採択された「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」のことです。ラムサール条約湿地に登録されるためには、「定期的に2万羽以上の水鳥を支える湿地」であることがひとつの条件となっています。西の湖は、水鳥が多く生息する貴重な場所なのです。
この風景は、琵琶湖八景のひとつにも数えられていて、遊覧船などで水郷めぐりを楽しむことができますよ◎
安土城 石碑
平坦な土地と豊富な水資源に恵まれた近江八幡市は、古くから農業のまちとして栄えてきました。しかし中世以降は陸上と湖上の交通要衝として、たくさんのお城が築かれ、城下町として発展していきます。
近江八幡市を代表するお城が、織田信長が1576年に築いた「安土城」。城は6階建て・地下1階で、豪華絢爛を極めたのだそう。1583年に豊臣秀吉が築いた「大坂城」は、安土城をモデルにしたとされています。ちなみに安土城の城址(しろあと)は、国の特別史跡に指定されていますね。
安土城
安土城は、織田信長が「本能寺の変」で倒れたあと、しばらくして焼失してしまいました。わずか10年ほどで焼失してしまったため、今も多くの謎に包まれています。お城は復元されていませんが、当時の石垣などは現存しています。壮大な石垣を眺めながら、戦国時代の武将たちに思いを巡らせるのも楽しいですね!
近江八幡市新町通り
近江八幡市が本格的に城下町として発展したのは、豊臣秀吉の甥である「豊臣秀次(ひでつぐ)」が1585年、八幡山に「八幡山城(はちまんやまじょう)」を築いてから。秀次はわずか18歳で近江43万石の領主となったのですが、善政を行った人物として語り継がれています。
秀次は、まちを自由商業都市として発展させようと、自由貿易「楽市楽座」などを施行しました。その結果、近江八幡は商工業のまちとして栄え、新町通りあたりには今でも城下町らしい町並みが残っています。
八幡掘 - 近江八幡
秀次は、「八幡堀(はちまんぼり)」と琵琶湖をつなぐことにより、琵琶湖を往来する船を城下内に寄港させることに成功します。まちに人や物資が集まることとなり、近江八幡は益々発展を遂げました。
八幡山城
秀次はその後、秀吉の養子となります。若くして領主となり、順風満帆の人生だったのですが……実は悲劇的な最期を遂げてしまうのです。
秀吉の側室「淀殿(よどどの)」が懐妊し、1593年、後の「豊臣秀頼(ひでより)」となる男の子を産みました。後継者をめぐる争いにまきこまれることとなり、1595年には秀次に謀反の疑いがかけられ、自害させられてしまいます。秀次が近江八幡を治めたのはわずかな期間だったのですが、近江八幡の開祖として、現在でも市民に親しまれています。
八幡山ロープウェイ
秀次が自害したあと、八幡山城は廃城となり、石垣を残すのみになってしまいました。しかし「村雲御所瑞龍寺(むらくもごしょずいりゅうじ)」が京都から八幡山に移転され、ロープウェイが開通したことで、多くの観光客が訪れるようになります。村雲御所瑞龍寺は、秀次の母であり、秀吉の姉である「瑞龍院日秀尼公(ずいりゅういんにっしゅうにこう)」が、秀次の死を弔うために京都に創建した寺院。ロープウェイを上った場所からは、近江八幡の壮大な景色を眺めることができます。
近畿No2!近江八幡市で人気の返礼品は?
日本三大和牛「近江牛」
近江牛(近江八幡市ふるさと納税)
近江八幡市でダントツの人気を誇る返礼品が、日本三大和牛のひとつ「近江牛」。江戸時代から400年もの歴史を持ち、年間約6,000頭しか出荷されない希少な和牛です。近江八幡市は滋賀県内で、近江牛を飼育する牧場を最も多く有しています。
きめ細かなサシととろけるような食感が特徴で、食べた瞬間に芳醇な香りが口いっぱいに広がります。近江八幡市の返礼品では、ステーキやしゃぶしゃぶ用などさまざまな部位を提供しています。
近江牛 プレミアムハンバーグ (近江八幡市ふるさと納税)
お肉そのものだけでなく、近江牛を使用した加工品も人気を呼んでいます。近江牛のプレミアムハンバーグは、黒毛和牛と近江牛100%でできた贅沢なハンバーグ。さらに贅沢なことに、ハンバーグを近江牛でぐるりと包み込んでいます。焼いてしまうのが、もったいなくなってしまいそう!
近江牛お惣菜セット(近江八幡市ふるさと納税)
ハンバーグだけでなく、近江牛コロッケや近江牛メンチカツ、近江牛ギョウザなども!まさに、近江牛三昧を楽しめます。
メディアにも紹介された品
つゆしゃぶ「ちりり」セット(近江八幡市ふるさと納税)
近江八幡市の返礼品は、和牛だけではありません。メディアで取り上げられて一躍有名になったのが、つゆしゃぶ「ちりり」セット。国産豚バラ肉を、ポン酢やゴマダレでなく、和食の五段仕込みのつゆにつけていただきます。今までに味わったことのない、独特の風味と豚肉とのハーモニーを楽しめますよ◎
琵琶湖と言えばこの特産品!
琵琶湖産天然ニゴロブナ 鮒寿しスライス(近江八幡市ふるさと納税)
琵琶湖を有する近江八幡市では、琵琶湖に生息しているイサザなどの湖魚料理も人気を呼んでいます。鮒(ふな)寿しは、滋賀県で1,000年以上前から親しまれている郷土料理です。春に湖でとれる鮒を塩漬けにし、夏になると腹にご飯をつめてまた漬け込みます。発酵が進んだ秋から冬にかけてが食べごろで、ものによっては2~3年漬けておくこともあるというから驚きです。海に面していない、滋賀県ならではの保存食ですね。近江八幡市の鮒寿しは、琵琶湖産の天然ニゴロブナを使用しています。独特の香りは、好きな人にはたまらないそうですよ。
近江八幡市に送った寄付金の使い道とは?
沖島
近江八幡市へ送った寄付金の使い道は、次の6つから選ぶことができます。
1. 自然環境及び地域の歴史的遺産の保全
2. 医療及び福祉の充実
3. 教育及び文化の振興
4. 産業の振興
5. 安全及び安心の都市づくり
6. 市長が特に必要と認める事業
1の使い道を指定すると、安土城や八幡堀などの保全や整備に使用されます。私たちの寄付金で、歴史あるお城や町並みが維持されたら嬉しいですね!
滋賀県近江八幡市は、日本最大の湖・琵琶湖を有し、古くから城下町として栄えた歴史あるまち。ふるさと納税では、近江牛の返礼品が人気を呼んでいます。近江牛は、日本三大和牛のなかで、最も歴史が古いのだそう。近江牛の返礼品に舌鼓を打ちながら、安土城などの歴史ある景観が維持されたら嬉しいですね。近江八幡市にふるさと納税して、伝統ある町並みの維持にひと役買ってみませんか?
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