古い港町《石川県輪島市》の「伝統」と「海産」が作り上げた魅力

2017.10.21

石川県輪島市は室町時代から続く北前船交易の一大拠点です。港を中心に栄えた町は、海産物と輪島塗という伝統技術に代表される大きな自治体にまで発展しました。「海」「港」「漆器」などをキーワードに、輪島市の魅力をお届けします。

北前船交易の港「輪島市」は海産と伝統の町

春の千枚田

石川県輪島市は石川県の北部・奥能登にある自治体です。古くから日本の代表的な港町の一つであった輪島市は、北前船が盛んに出入りしていた頃は「三津七湊(さんしんしちそう)」という、秋田県土崎港や青森県十三港、大阪府堺港、福岡県博多港などと並ぶ日本の十大港の一つとして、日本最古の海洋法規集「廻船式目」にも名前が記されています。輪島市は伝統と歴史を持つ日本有数の古い港町なのです。
  

輪島市は海に面した自治体です。現在も漁業は盛んで、輪島市の面する海はちょうど暖流と寒流が交わる場所でもあるため、四季を通して多くの海産物がとれます。中でも「ズワイガニ」が特に有名で、日本海側においては有数の漁獲高を誇る漁場として名を馳せています。「アワビ」や「サザエ」も豊かな海のおかげでよく育つため、200名近い「海女(あま)」が豊かな海の恵みを獲るために活躍しています。海女の技術は石川県の無形民俗文化財に指定されており、海産技術の高さや盛んさを感じさせます。しかし輪島市は、こうした海や交易だけに頼って町を発展させたのではありません。
  

皆さんの中には古い北前船交易の中継地としての輪島市よりも、観光地や漆器の自治体としての印象があるかもしれません。日本でも屈指の知名度を誇る上品な色合いの漆器である「輪島塗」に代表される伝統工芸、そして東海北陸道の全線開通に伴いさらに増えた観光客用の宿泊施設などの増加も輪島市の発展の一因となっています。
  

活きの良い海産物や新鮮な野菜が並ぶ輪島市の朝市は日本三大朝市として千年以上の歴史を持ち、今日まで続いています。輪島市は伝統と活気、観光と海が交錯する自治体なのです。こうした全ての要素が重なり合って、今日の輪島市の発展に繋がっていると言えるでしょう。
  

そんな輪島市ではどんなふるさと納税の返礼品を用意しているのでしょうか。また、寄付金はどんな用途に使っているのでしょうか。

ふるさと納税は輪島漆器や海産物がたくさん

輪島市のふるさと納税は輪島市以外の自治体に住んでいる人が対象になります。返礼品の種類としては、まさに輪島市を象徴するような海産物や伝統工芸品がそろっています。返礼品の一覧を見るだけで、伝統工芸品の色鮮やかさや海産物の豊かさに驚くことでしょう。

  

海産物の返礼品は、輪島市の近隣でとれるものばかりです。フグやノドグロといった高級魚の加工品や日本海側有数の漁獲高を誇るズワイガニ、そして海女がとったアワビやサザエなどの加工品がずらりと並んでいます。どれもなかなか食卓に並ばない高級な海産物ばかりです。中には数量限定のものもあり、チェックを忘れていると申し込みが締め切られてしまいがっかりすることも。海の高級食材がたくさん並んでいるわけですから、誕生日や年末年始、節句などのおめでたい日に合わせて申し込みをするのも良いですね。

加能ガニ(雄ズワイガニ、ボイル)(小)(寄付金額 10,000円)へのリンク

加能ガニ(雄ズワイガニ、ボイル)(小)(寄付金額 10,000円)

内容:加能ガニ(小、ボイル)400g前後
※品物の性質上、配達日の指定はできません。

輪島海女採り蒸しあわび(小)・輪島の酒の肴セット(寄付金額 35,000円)へのリンク

輪島海女採り蒸しあわび(小)・輪島の酒の肴セット(寄付金額 35,000円)

内容:輪島海女採り蒸しあわび・酒粕でつけ込んだタラ・真タコのカルパッチョ・ふぐのぬか漬け

 

輪島塗 蒔絵のぐい飲み(輪島市ふるさと納税)

こうした高級食材を目にすると、やはり器にもこだわりたいと考えてしまいます。輪島市の伝統工芸品である輪島塗は、そんなニーズにお応えする素晴らしい返礼品です。
  

輪島塗の返礼品は器だけではありません。漆塗りの箸なども、手頃な寄付金額から返礼品として受け取ることができます。カップや蒔絵の散りばめられたぐい飲み、菓子皿、お盆なども並んでいます。
  

輪島塗の特徴は、日本人の生活に寄り添うようなシンプルでありながらも美しい色合いと、美しい見た目からは想像もつかないような頑丈さです。
  

深い色は一見派手に感じるかもしれませんが、決してそんなことはありません。伝統工芸品としての落ち着いた美しさは、使えば使うほどに味が増すことでしょう。返礼品に輪島塗の漆器や箸をいただいたら、是非とも輪島市の食材と合わせて使いたいものです。

匠の技が生み出す 堅牢優美な日本の器へのリンク

匠の技が生み出す 堅牢優美な日本の器

本の代表的な伝統工芸品、輪島塗。ふるさとチョイスで輪島市の輪島塗を特集しております!

 

寄付金は環境や伝統を守るために

輪島市は寄付金をいくつもの事業に使っています。高齢者の生活支援や子育て環境の整備、輪島市の自然環境を守る自然環境保全事業、エネルギー事業、伝統工芸品などの地域の伝統を守るための事業に寄付金が使われています。ふるさと納税の手続きをする際に寄付金の使途を指定することが可能です。
  

ふるさと納税の返礼品に並んでいるズワイガニやフグなどは、まさに寄付金によって環境保全をするからこそ守られるものです。同じく伝統工芸品の輪島塗も、寄付金が後継者育成や伝統の保護に使われています。輪島市が守るべきものに寄付金を使い、ふるさと納税で寄付金を送ってくれた人たちに寄付金で守られる伝統工芸品や自然の産物を送る。輪島市ではそうした素敵な循環ができ上がっています。
  

石川県輪島市は古い港と伝統技術がともに育った自治体です。輪島塗といえば漆器を手に取ったことのない人でも知っている日本を代表する漆器の一つです。こうした伝統工芸と古い港独自の海の産業が合わさって輪島市という魅力的な自治体を作り上げています。
  

返礼品の中心は輪島塗と海産物です。セットで手に取っていただければ、素晴らしい和の食卓が完成することでしょう。ふるさと納税は返礼品というかたちで、各地の食や産業に触れる機会となる制度です。ぜひ皆さんも輪島市が長い月日をかけて育んだ伝統と食に触れてみてください。きっと、さらに輪島市が身近に、そして魅力的に感じられることでしょう。

石川県輪島市 ふるさと納税

石川県輪島市へのふるさと納税はふるさとチョイスからお申込頂けます。

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