1607年から約400年もの間、日本三名城の一つとして、熊本のシンボルを担ってきている「熊本城」。
記憶に新しい2016年4月に起きた熊本地震によって、石垣が崩れたり、天守閣が傷ついたりしました。
熊本市の市長、大西さんは「20年間で地震前の姿に戻したい」とおっしゃっており、その復旧費用には少なくとも600億円はかかるとのこと。
この熊本城の傷をどうにかできないかということで、以前行われていた「一口城主」が新たに「復興城主」として始動することになったのです。
「復興城主って何?」という方に向けて、「復興城主」の意味やその特典について、詳しくご紹介します。
復活の声が多く寄せられた復興城主とは?
熊本城
始まりは1998年。
熊本城の修復や補強作業にかかる費用を、一定額以上収めた人のことを「一口城主」と呼んでいました。
一口城主になった方には城主証が送られ、天守閣の芳名版に名札が飾られていたそうです。
この制度は一時期受付終了となっていたのですが、2016年の熊本地震を受けて復活しました。
というのも、熊本城が早く元に戻って欲しい!と、「一口城主」制度の復活を求める声が集まったのです。
そこで熊本市は、過去の「一口城主」制度をグレードアップし、「復興城主制度」として、新しくスタートしました。
復興城主になるともらえる3つの特典
ここでは、復興城主になるともらえる3つの特典について紹介していきます。
その3つとはコチラ!
1.城主証と城主手形がもらえる
2.デジタル芳名板にお名前登録
3.復興城主限定ブックレット
それぞれ具体的にご説明しますね。
特典1. 城主証と城主手形がもらえる
城主証(熊本市ふるさと納税)
上の画像が復興城主の城主証。
城主証の右下側にある黒いカードのようなものが城主手形です。
しっかりと自分の名前も書かれていて、まるで表彰状みたい!
因みに城主証の右上にある大きな丸い紋章が加藤清正の家紋で、左下が熊本藩の家紋だそうですよ。
なんだか歴史の偉人に時代を越えて認められたような気持ちになれますね。
また城主手形には下記のお得な特典もついてきます。
★熊本市が管理している施設へ無料入園ができる
・城彩苑 湧々座
・夏目漱石内坪井旧居(庭園のみ)
・小泉八雲熊本旧居(一部)
・徳富記念館
・立田自然公園(一部)
・御馬下の角小屋、北岡自然公園(一部)
・田原坂西南戦争資料館
・塚原歴史民族資料館
★熊本県物産館にて、5%の割引が適用
★「城主手形協賛」のお店で特典が受けられる
クリーム金時やドリンクサービス、他にもラーメンの替え玉サービスや、お会計から10%OFFなど
詳しくはコチラ⇒城主手形協賛店
こんなに優遇を受けられるなんて、気分はまるでお殿様!
これはぜひ手に入れて、旅行の際に役立てたいですね!
特典2. デジタル芳名板にお名前登録
震災以前は、天守閣に支援された方々の芳名板がズラッと飾られていたのですが、現在は工事中のため見ることは叶いません。
けれど代わりにデジタル版が用意されました!
自分の名前か、もしくは城主証に記載されている番号を入力すると、デジタルスクリーン上に芳名板が映し出されるんです。
木製の芳名板だった時は自分の名前を探すのに一苦労でしたが、これなら簡単に見られていいですね!
デジタル芳名板は熊本城のふもとにある観光施設「湧々座」の2階に設置されています。
「湧々座」は名前のとおり、わくわくがいっぱいのミュージアム!
熊本城の歴史から復旧プロジェクトのイメージ図をプロジェクションマッピングや役者によるドラマ仕立てで学べる施設です。
デジタル芳名板の名前を確認するついでに、遊んでみてはいかがでしょうか?
特典3. 復興城主限定ブックレット
復興城主限定ブックレット(熊本城公式HP)
復興城主限定ブックレットの入手には下記の条件があります。
「復興城主」に申し込み(寄付)+ 指定の場所で「城主手形」を提示
この指定の場所とは熊本城総合事務所又は「城彩苑」内の「湧々座」な為、城主証と違ってブックレットを貰うためには直接現地にいかなくてはなりません。
けれどデジタル芳名板も湧々座でしか見られませんし、城主手形の特典も熊本城に行かないと発動しないので、特にこれだけネックということはありませんね。
復興城主制度はふるさと納税
復興城主は制度は、実はふるさと納税に該当します。
その為、正しく確定申告を行えば税金控除も受けられるんです。
もちろんふるさと納税のポータルサイトからも復興城主にお申し込みすることが出来ますよ!
ただし、お礼の品には「城主証・城主手形」を選択し、選べる使い道には「【熊本地震関連】1-① 熊本城の復旧・復元!」を指定しなければなりませんのでご注意下さい。
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いち早い復旧を願って、この記事を読んだあなたが、少しでも復興支援へ興味をもっていただければ幸いです。
熊本城 復興城主
熊本城は歴史溢れる建造物のほか、魅力溢れるイベントや伝統行事などの開催地として多くの方々に愛されています。
これまでに訪れたことのある人も、いつかは足を運んでみたいと思う人も、熊本城のいち早い復旧への願いにご参加されてはいかがでしょうか。
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