春といえば桜。そしてお花見です。桜は、私たち日本人にとって身近な花の1つですよね。
日本全国で行われている桜に関するイベント数は数え切れないほどで、その多さから人々に愛されていることがうかがい知れます。
今回は数ある桜に関するイベントの中から、愛知県岩倉市の桜まつりをご紹介したいと思います。
絵画のような景色を堪能しよう!
春になると、あたり一体をピンクに染め上げる桜の木。その色は春の訪れをつげ、咲き誇るさまは私たちに感動を与えてくれます。
岩倉市で毎年開催される桜まつりの見所は、1400本もあるといわれる桜並木です。市内を流れる五条川沿いに続く桜並木は、「日本のさくら名所100選」に選ばれるほどの桜の名所で、桜のシーズンにはあたり一体をふんわりとピンクに染め上げます。まるで空気までがピンクに染まったような圧巻の景色が広がり、周囲の山や川とのコントラストは一枚の絵画のようです。
五条川の桜並木
また、桜まつりでは夜のライトアップが行われ、昼間とは違った桜の姿を楽しむことができます。夜空にほんのりと灯る淡色のライトにように、ライトアップされた桜が祭りの観客を照らし出してくれます。水面に浮かぶ桜の花びら、川の両岸を彩るアーチ状の並木、周囲の緑、カラフルに彩られた五条川をぜひ訪れてみてください。
桜まつりはイベントが目白押し!
桜まつり開催中の岩倉市には、市内からはもちろん市外・県外からも多くの人々が観光に訪れます。平成29年度の来場者数はなんと、30万人にものぼるそうです。桜まつりがこんなにも人気な理由は、桜の美しさだけではありません。実は桜まつりは、さまざまな催し物が開催されることでとても人気があるおまつりなのです。
平成29年度の桜まつりでは、10日間の期間中に10以上のイベントが開催されました。その内容は、岩倉市に伝わる伝統行事から子ども向けのイベントまでさまざまです。
今年の春は岩倉市の桜まつりをと考えている方のために、ここでは実際に開催されたイベントの一部をご紹介したいと思います。
(下記のイベント内容は平成29年度の桜まつりの内容です。年によって内容が変更になる場合もありますので、あらかじめご注意ください。)
山車巡行・展示
岩倉市には、江戸時代に創建されたといわれる3つの山車があります。この3つの山車は、市内にある神社「神明太一社(しんめいだいいちしゃ)」に納められていました。祭礼に曳き出されていた山車はその後、神明太一社、新溝神社(にいみぞじんじゃ)、神明生田神社(しんめいいくたじんじゃ)の3箇所に分けて納められるようになったそうです。
しかし時代の移り変わりとともに祭礼の数が減り、昭和30年を過ぎた頃にはその姿を見ることはなくなってしまったそうです。そこで岩倉市は市制20周年を機会にこの山車を復活させ、年に2回の揃い曳きを行うまつりを開催するようになりました。それが「桜まつり」と「山車夏まつり」です。
岩倉市の山車は、からくり人形が備えられた珍しい山車です。まつり開催中の山車巡行では、このからくり実演も見ることができます。
山車巡行・からくり実演(岩倉市HP)
桜まつりスタンプラリー
参加者にスタンプラリーの台紙を配布して、まつり会場の指定された場所でスタンプを押して集めるというシンプルなイベントです。集めたスタンプの数に応じて賞品がもらえるので、親子で参加したり友達同士で参加したりして盛り上がれること必至です。
市内の商業発展と公共交通機関の利用促進を目的にしたもので、市のマスコットキャラクター「い~わくん」のグッズも賞品として用意されていたようです。桜の景色を楽しみながら家族でスタンプラリー、楽しそうですよね。
のんぼり洗い
岩倉市には400年の歴史を誇る幟屋(のぼりや)があります。ここでは古くから伝わる手法でいまも鯉のぼりを作成していて、歴史と伝統を大切に守っています。
春には幟屋による「のんぼり洗い」と呼ばれるのり落とし作業が五条川で行われます。これは作成した鯉のぼりを川で洗ってのりを落とすという仕上げ作業のことで、岩倉市では初春の風物詩として知られています。
桜まつりの開催期間中にこののんぼり洗いを実演することは、幟屋の伝統と歴史を多くの人々に知ってもらう良い機会ですよね。桜の花びらが浮かぶ川面にたくさんの鯉のぼりが浮かぶ姿は圧巻です。
五条川の桜とのんぼり洗い
岩倉市の桜、オモシロ自慢
岩倉市は、桜の木を面白く自慢する「岩倉さくら自慢」を公開しています。
美しいだけではない、岩倉市の桜自慢。その一部をここでご紹介したいと思います。
岩倉市の桜はエベレストよりも高い!?
五条川の桜並木は、ソメイヨシノを中心に1400本もの数があるそうです。全長28キロメートルもの長さがある五条川に沿って、桜の木が並んでいるのです。
この桜の木を積み上げてみた場合、8,848メートルもある高さのエベレストよりもさらに高くなるのだとか。桜の木を積み上げるという考え方自体も斬新ですが、それだけ多くの桜が並んでいるということにびっくりしてしまいますね。
桜並木の花びら全部の重さはなんと……?
1本の桜の木にはおよそ60万枚の花びらがあるそうです。この花びらを100枚で1グラムとして計算すると、1400本分の花びらはどれだけの重さになるのでしょうか。
これもまた面白い考察ですよね。岩倉市によると、この花びらの総重量は、なんと8.5トンにもなるそうで、驚くことにアフリカゾウ1頭分の重さに匹敵するのだとか。
満開に咲き誇る桜、その重さはアフリカゾウ並み、これは忘れられない知識になりそうです。
今回は数ある桜のイベントの中から、岩倉市の桜まつりについてご紹介してみました。春の桜シーズンに岩倉市を訪れて、ぜひ桜もおまつりも堪能してみてくださいね。
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