浦市で開催される5月の行事「道寸祭り」をご存知でしょうか。
平安から鎌倉にかけて成立した騎馬弓術「笠懸(かさがけ)」が見どころにお祭りは、三浦市の歴史とも密接な関係があるのです。
三浦市のお祭りをふるさと納税と絡めてご紹介します。
伝統的な馬上弓術を間近で!「道寸祭り」
道寸祭りの様子(三浦市HP)
お祭りの醍醐味は、楽しい空気を味わうことが一つ。
そして、その地域特有の伝統芸能を楽しむことも、一つではないでしょうか。
日本全国、それぞれの自治体に特色があり、歴史があり、文化があります。市町村の文化は、お祭りで披露される和太鼓や舞といった出し物として今日まで伝わっています。
日常生活の中で、古くから伝わる伝統芸能を目にする機会は少ないです。
だからこそ、お祭りで見ると「わあ!」と、思わず歓声を上げてしまうのではないでしょうか。
そんな、歓声を上げてしまうようなお祭りが神奈川県三浦市にあります。
お祭りの名前は「道寸祭り」。
チャッキラコなどと共に三浦市を代表するお祭りの一つです。
毎年5月末頃に開催される道寸祭りでは、和太鼓などの伝統芸能が披露されます。
また、普段は入ることのできない新井城址の公開も見どころの一つとなっています。
そんな数々の出し物や特別公開の中で特に多くの人が楽しみにしているのが「笠懸(かさがけ)」です。
笠懸は、平安時代から鎌倉時代にかけて成立した「騎射三物(きしゃみつもの)」という伝統弓術の一つ。
高さがばらばらになるように並べた的を、馬に乗ったまま射るという非常に難度の高い弓術です。
騎射三物には他に「犬追物(いぬおいもの)」や「流鏑馬(やぶさめ)」がありますが、技術としては、流鏑馬よりも笠懸の方が難しいとも言われます。
笠懸神事
騎射三物が成立した時代は、全ての武士が馬に乗っていたわけではありません。
馬に乗ることができたのはごく一部の武術が巧みな者や、地位のある者だけでした。
騎乗できるほどの地位を持つ者や武術の腕を持つ者は、自分に従う一族の先頭に立たなければいけません。
そのため、日常的に武術の腕を高める鍛錬を行っていたと言います。笠懸もその一つです。
三浦市近隣を治めていた三浦一族は、「三浦」という苗字のルーツの一つと言われています。
また、三浦一族は笠懸の名手として知られていました。
源頼朝の前でも弓の腕前を披露したという逸話が伝わっています。
三浦一族は、北条早雲(ほうじょうそううん)との3年にも渡る戦いに敗れ、最後は海に朽ちたと伝えられています。
道寸祭りでは三浦一族が得意としていた馬上弓術が披露され、住民のみならず観光客も、勇壮な姿に目を奪われるそうです。
ざあざあという波の音の中に、三浦一族の歴史が重なるようです。
道寸祭りの中でも笠懸は、滅多に見ることのできない古を伝えるものとして、お祭りの目玉になっています。
三浦一族も愛した伝統の味?返礼品
お祭りを楽しむなら、一緒にご当地の味も楽しみたいものです。
三浦市といえば、関東有数の漁港として名を馳せており、中でも マグロ が有名です。
市内にはマグロの赤身をはじめとして、高価なトロや希少部位なども出回り、お店ではマグロ料理を楽しむことができます。
関東有数のマグロ王国が三浦市なのです。
地域の味は観光の楽しみの一つですが、帰宅すると食べることができないのが悲しいところ。
しかし、現在はふるさと納税という地域の特産品と遠方の住人の縁結びとも言える制度があります。
三浦市のお祭りに足を運んで気に入ったご当地の味を、遠方でもしっかり楽しむことができるのです。
マグロは高級食材の一つで、日常の中で頻繁に食卓に上る機会の少ない食材です。
三浦市の返礼品には脂の乗った美味しいマグロの身が並んでいます。
観光でご当地の味を楽しみ、帰宅してからふるさと納税で三浦市の味を堪能し、思い出にひたってみるのも一興です。
三浦大根(ふるりHP)
三浦市を感じるマグロ以外の味に「三浦大根」があります。
返礼品にも並んでいます。
三浦大根は三浦市をはじめとした三浦半島で栽培されている大根で、首が細く大振りであるという特徴があります。
何と、大きなものは5キロ以上もあるとか。
特徴は、しゃくしゃくとした食感と瑞々しさです。漬物にしても美味しいですし、おでんや煮物とも好相性だと評判です。
大根などのお野菜の返礼品は季節によって申し込み不可になっていることがあります。
お野菜の収穫時期に合わせて受付期間が決まっていますので、見逃さないようにしましょう。
返礼品の中には「乗馬体験」もあります。
乗馬初心者用のコースや、笠懸を連想させるような海辺を散策するコースまで、寄付の額によって違った体験をすることが可能です。
三浦一族が生きた土地の動植物を感じるができるはずです。
馬の背に揺られながら、三浦市の風を楽しんでみてはいかがでしょう。
寄付はお祭り会場の保全にも?
荒井浜海岸
三浦市は、お祭りが開催される荒井浜海岸を含めた自然環境の保全事業にも力を入れています。
会場となる海岸が荒れていては、お祭りの開催も危ぶまれます。
また、笠懸に三浦氏の物語を重ねることができるのは、かつて三浦氏が愛した美しい海と大地があってこそ。
寄付は三浦市全体の環境のためや、自治体内の整備などに使われています。
また、観光行事そのものにも寄付が活用されます。
お祭りは地域の伝統行事・伝統芸能ではありますが、他の地域に住むたくさんの人が寄付によって協力することによって守られているのです。
道寸祭りは日本の伝統弓術を見ることのできる数少ない機会です。
海岸を駆け抜ける騎馬と一体となった武者の姿に、この地を治めていた笠懸の名手たちの雄姿が重なって見えることでしょう。
将来の子供たちが笠懸に「わあ!」と歓声を上げるためには、三浦市の伝統を守らなければいけません。
ふるさと納税を通じてお手伝いしてみてはいかがでしょうか。
※掲載内容につきましては、弊社独自の取材に基づき作成しています。
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