最近は、地元の魅力を伝えるためPR動画を制作している自治体が増えていますが、そのなかでも地元の農産物や海産物を使ったオリジナルレシピの動画を配信し、特産品の認知度が飛躍的にUPしたケースもあります。
中にはレシピ動画がきっかけで、ふるさと納税の寄付額が1.5倍近く増加した自治体も。
今回は、特産品レシピ動画のPR成功例を6つご紹介します。
気軽に見られるレシピ動画が人気!
特に若い世代に人気のレシピ動画ですが、雑誌など文字や写真だけよりも調理の様子などがわかりやすく、気軽に見られる点を考えれば、今後他の世代にも普及していくと考えられます。
ゆるキャラも登場!インパクトのあるビジュアルに注目
宮城県の農林水産部食産業振興課では、県内産トマトの消費拡大と魅力発信を目的として同じく特産品の白石温麺(しろいしうーめん)を使ったレシピ動画を制作し、配信しています。
「あけてびっくり!丸ごとトマトさっぱりうーめん」は温麺の真ん中にトマトが丸ごと1つ乗っかっているインパクトのあるビジュアルが目を引きます。
40万回以上再生され、コメント欄には「地元の食材が注目されて嬉しい」という県民からの声もありました。
動画には仙台・宮城観光PRキャラクターのゆるキャラも登場し、そちらの知名度UPにもつながったようです。
返礼品にも登場!ご当地グルメのレシピ動画
岡山県玉野市には「たまの温玉めし」というご当地グルメがあります。
海の幸を使った「sea級グルメ全国大会」では過去4回もグランプリに選ばれた実績も。
そのグルメには欠かせない「温玉めしのたれ」は、ふるさと納税の返礼品になっています。
レシピを玉野市の若手男性職員のアイドルグループ「TMN4.8」のメンバーが紹介する動画が配信されています。
穴子入りの焼き飯に温泉タマゴをトッピングする料理ですが、動画で見るとより簡単さが伝わります。
魚介料理の経験が少ない若い世代をターゲットに
返礼品でも美味しい魚介類が人気の北海道。
漁業協同組合連合会では、地元で獲れた魚介類を使ったレシピ動画を制作し、配信しています。
若い世代は魚介を使った料理経験が少ない傾向にあると言われ、動画で簡単で美味しいレシピを配信することで魚介料理の調理に対するハードルが低くなるのではと期待されています。
「昆布たっぷり味噌バターパスタ」
「プリプリほたてのチリソース煮」
動画効果でふるさと納税の寄付金が前年比140%UP
鹿児島県曽於(そお)市では、市内産の黒牛ステーキ肉をふるさと納税の返礼品にしています。
その魅力をより多くの人に伝えようと、同じく特産品の柚子胡椒も使った「鹿児島黒牛ステーキ」のレシピ動画を配信しています。
肉が焼けるジューッという音や、肉の厚み、霜降りの様子がよく伝わるように撮影されました。
その結果25万回以上再生され、配信した月のふるさと納税寄付金は前年比の140%超えをしたそうです。
特産品や珍しい食材のレシピ動画を複数配信
青森県のJAでは、特産品のレシピ動画を複数配信しています。
青森はにんにくの産地として有名ですが、牛乳ミート、葉つきこかぶ、アピオスなど聞きなれない食材のレシピもあります。
動画になっていることで食材の様子もわかりやすく、売上向上、消費拡大に効果が期待できそうです。
特産品メーカーが動画を配信するケースも
自治体や組合以外にも特産品を販売しているメーカーで商品の認知と売上向上を目的としたレシピ動画を配信するケースも増えています。
例えば、福岡県の特産品である明太子メーカーが、自社の明太子入りマヨネーズを使った「明太マヨのもちもちミニサンド」などのレシピ動画を制作・配信しています。
新たな商品開発やPR活動のヒントが得られることも
動画を配信することによって、国内国外問わず多くの人に見てもらえる可能性が高くなります。
閲覧者が任意で残せるコメントには、新たな商品開発やPR活動のヒントが得られることもあるようです。
既にふるさと納税寄付金額がUPした成功例もあることから、今後はレシピ動画で地元PRをする自治体が増えていくかもしれませんね。
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