「お餅はのどに詰まると大変なことになるから、よくかんで食べなさい」とよく言われますが、餅をかまずに飲み込む食べ方をする風習が残っている地域があります。
この食べ方は「餅すすり」というのですが、どんな食べ方なのか、喉につまらせないで食べるコツがあるのか、気になるところです。
そこで今回は、餅すすりの風習が残る佐賀県白石町(しろいしちょう)についてご紹介いたします。
やはり絶対に真似してはいけない「餅すすり」
出典:白石町で遊ぼう!
白石町でしか見られない独特の食べ方で、つきたてのお餅を湯に浸し、一気に飲み込むのが餅すすりです。
次のような言い伝えがあります。
約400年前に九州北部に勢力を広げていた龍造寺隆信が島原遠征の際に白石地方に兵を集結させたため、領民が餅をついて歓待しました。
しかし、有明海が引き潮になり急いで船に乗る必要があった武士たちは、つきたてのお餅を湯につけて食べていったそうです。
餅すすりは現在も「餅すすり保存会」によって継承されていますが、保存会によると、「危険なので絶対に真似しないで欲しい」とのことです。
地域独自の風習が廃れないよう、イベントとして開催されていますが、実際にすすって食べるのは保存会の方のみで、一般の方は見学のみとなっています。
佐賀県南西部の有明海に面した平野にある白石町
そんな変わった風習が残る白石町ですが、どんなところなのでしょうか?
白石町は弥生時代ごろからある陸地に加え、干拓事業で造成された土地が広がる白石平野にあります。
米や野菜など農業にとても適した粘土質の土壌を持つ土地で、玉ねぎやレンコンなどは佐賀県でNo.1の生産量を誇っています。
また、有明海の海苔やイチゴの栽培も盛んで、新ブランドのイチゴなど新しい産物の開発や佐賀牛の肥育などにも力を入れています。
そのため、ふるさと納税の返礼品にもたくさんの特産品がラインナップされ、夏はシャキシャキ・冬はモチモチホクホクな泥付きレンコンや白石町独自のブランド牛「しろいし牛」の牛肉セットなど豊富な種類の返礼品が選べます。
ふるさと納税にも新ブランドのイチゴが登場
特にイチゴは沢山の品種があり、白いイチゴとして有名な「パールホワイト」や大粒で甘味と酸味のバランスがいい「恋みのり」など、珍しい品種も返礼品に登場しています。
まだ返礼品にはラインナップされていませんが、平均糖度が15度以上で大粒の「咲姫」などもそのうち追加されるかもしれませんね。
進学を控えたお子様への給食費無償化補助金などにも寄付金が使われている
白石町へふるさと納税された寄付金の使い道には、進学を控えた小学6年生と中学3年生に対する給食費無償化への補助金のほか、地域外からの移住者を農業研修生として受け入れ、農業への担い手として自立できるよう支援する「しろいし農業塾」などがあります。
現在募集は終了しております。(出典:佐賀県ホームページ)
独自の風習を継承している白石町は豊かな土壌を活かした特産品が豊富!
佐賀県白石町は、豊かな土壌を活かしたレンコンなどの農産物の生産や、イチゴなどの新しい品種開発に力を入れている自治体です。
寄付金は子育て世代への支援や農業希望移住者の受け入れ体制の充実などに使われています。
白石独自の風習「餅すすり」は残念ながら一般の方は見学のみですが、喉につまらせないでどうやって食べるのか、興味がわきますね。
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