日本人の心である富士山。実は秋田県にも「秋田富士」と呼ばれる雄大な山があることをご存知でしょうか。今回は、日本海と秋田富士に囲まれた自然豊かな町「にかほ市」についてご紹介したいと思います。
にかほ市ってどんな町？
にかほ市の位置（にかほ市観光協会HP）
にかほ市は秋田県の南西部にある地域で、日本海に面した緑豊かな町です。山々の緑、海川の青と自然色豊かなこの町は、2005年に仁賀保町（にかほまち）・金浦町（このうらまち）・象潟町（きさかたまち）の3町が合併して誕生しました。
雪深いイメージのある秋田県ですが、にかほ市は降雪量の少ない地域です。そのため、県内では一番早く春の訪れを感じることができる、比較的温暖な気候の町として知られています。春には県内でもお花見を楽しめ、夏には海水浴場に多くの人々が訪れ、秋から冬にかけては黄金色の田畑やススキを見ることができます。
にかほ市は古くから漁業や水稲が盛んだった一方で、近代では電子部品生産を中心とした工業分野においても目覚しい発展を遂げている町です。中でもTDKの工場や関連会社の誘致は大きな話題となりました。TDK硬式野球部は、社会人野球チームとしてにかほ市に本拠地を置き、2006年には都市対抗野球で初優勝。プロ野球選手も輩出している人気のチームです。
秋田の富士山「鳥海山」の雄大な姿
鳥海山
にかほ市の象徴は、何と言っても日本海を望む鳥海山（ちょうかいさん）でしょう。標高2236mと東北で第2位の高さを誇る独立峰の鳥海山は、日本海の海岸までその裾野を広げる秀麗な山です。雪化粧をまとった姿が富士山にそっくりであることから「秋田富士」「出羽富士
（でわふじ）」とも呼ばれ、古くからこの地域の象徴として大切にされてきました。
春から夏にかけての登山シーズンには多くの登山客が訪れ、冬には神秘的な冬景色を見せてくれる、市内随一の観光スポットと言っても過言ではありません。海を抱く雄大な姿、富士山にそっくりな親しみのある形、そして自然の恵み。にかほ市を訪れる際には、鳥海山の荘厳な姿をじっくりと拝みたいものです。
田園地帯に浮かぶ不思議な島々「九十九島」
九十九島（にかほ市観光協会HP）
にかほ市を訪れるなら一度は見ておきたいのが九十九島（くじゅうくしま）です。まるで水田に小さな島々が浮かんでいるようにも見えるこの地域は、もともとは日本海のあった入江でした。平地ではなく海の一部だった、という事実に驚く方も多いでしょう。
遥か昔、紀元前466年とも言われるほどの遠い時代に、鳥海山が噴火して山体崩壊が起こったそうです。そして多くの土砂や巨大な岩塊が滑り落ち、ふもとの一帯は浅い海になりました。そこに土や砂が堆積していき、潟状の平地が形成されたのがこの地域なのです。つまり山の土砂が海を埋めるほどの大きな山体崩壊だったこと、島のように見えるのは大きな岩塊であることがわかると思います。
この崩壊がなければ鳥海山はどれほどに大きい山だったのかと思うと、とても浪漫を感じませんか？道の駅「ねむの丘」の6Fにある展望室からは、この九十九島を一望できるそうです。
山海の幸がもりだくさんの郷土料理を楽しむ
にかほ市には、海の幸山の幸とさまざまな郷土料理があります。日本海で獲れる冬の味覚の代表 鱈（たら）の「たらダダミ丼」、山で獲れたキノコを汁に入れた「もだち汁」、休耕田で養殖したドジョウを使った「ドジョウの中華ちまき」など、どれも美味しいものばかり。
中でも特産品として知られるハタハタ寿しは、骨まで食べられるほどにやわらかく漬け込んだハタハタと秋田県産のお米が相性バツグンの逸品です。にかほ市へ訪れる際には是非ご賞味ください。
にかほ市のおすすめ返礼品3選！
越知町へのふるさと納税で受け取れる返礼品は、どれも魅力的な商品ばかり。今回はそれらの中から、とくにおすすめしたい商品を3つほどご紹介します。にかほ市をもっと知りたい方は、是非参考にしてくださいね。
「東北最古の老舗蔵 飛良泉」 山廃本醸造 「にかほ蔵」 720ml
にかほ蔵（にかほ市ふるさと納税）
にかほ市にある「飛良泉（ひらいづみ）」は、なんと500年以上の長い歴史を持つ酒蔵です。東北では最古の酒蔵であり、全国でも3番目に古い老舗で、その開祖は室町時代にまで遡るそうです。
昔ながらの山廃仕込みという酒母製造方法で作られたこのお酒は、ふくよかな香りと腰の強い味が特徴的なのだとか。常温でも燗でも楽しめるまろやかな味わいの「にかほ蔵」は、お父さんへのプレゼントにもピッタリですね。
東北最古の老舗蔵 飛良泉 (寄附金額:10,000円)
山廃純米酒 1.8ℓ
「ハタハタ寿し」 （ハタハタ切り寿し200g）
ハタハタ寿しは秋田の伝統ある郷土料理。昔ながらの無添加製法で作られたこの商品は、米麹に漬け込んだあとにさらに1ヶ月熟成させることで発酵をまろやかにしているそうです。
日本海の恵みと秋田の肥沃な風土で育てられたお米を、是非一度ご賞味ください。秋田出身の人なら「懐かしい味」、そうでない人なら「なかなか味わえない美味しさ」を存分に味わうことができます。
ハタハタ寿し (寄附金額:5,000円)
ハタハタ切り寿し200g
「北限のいちじく」いちじくかんろ煮（ワイン仕立て）
いちじく甘露煮（にかほ市ふるさと納税）
いちじくは温かい地域で栽培されるようなイメージを持っている人も多いと思います。しかしながら、秋田県の中でも比較的温暖な地域であるにかほ市では、「北限のいちじく」と呼ばれるいちじくが特産品として栽培されています。
通常のいちじくよりも小ぶりな果実は、果肉がしっかり詰まっていていることから甘露煮にとても向いているそうです。
こちらの商品は赤ワイン仕立ての甘露煮で、控えめな甘さと瑞々しいいちじくの食感が大人気の一品です。アルコール度数は1％未満だそうですので、お子様でも安心して食べることができます。
「北限のいちじく」いちじくかんろ煮 (寄附金額:5,000円)
ワイン仕立て500g(約15粒入り)
寄付金は「にかほ市みらい創造基金」へ
にかほ市への寄付金は、「にかほ市みらい創造基金」に積み立てられることが公言されています。寄付者が以下の7項目から使い道を指定することで、基金に積み立てられたお金はそれぞれの意向を反映した分野に活用されるそうです。
1．ふるさとの豊かな自然環境や美しい景観を保全したい
2．古くから伝わる伝統芸能や地域文化、史跡等を後世に残したい
3．環境保全、環境浄化に努め、循環型社会を形成したい
4．ふるさとを担う子どもたちの教育環境を充実させたい
5．その他活力のあるふるさと創造に向け、福祉、産業等を充実させたい
6．防災対策や東日本大震災に関する復興支援に使ってほしい
7．こんなものに使ってほしい（ご自身の思いを自由にお書きください）
寄付をする人自身がその使い道をしっかり指定することができますので、「何に使用されたかわからない」という不安を感じることがなく安心して応援することができるのではないでしょうか。
今回は秋田県にかほ市について、その特色と魅力をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。雄大な自然を感じられる町ですので、にかほ市への旅はきっと心も体もリフレッシュできることでしょう。これを読んで興味が湧いた方は、是非にかほ市を訪れて観光やグルメを楽しんでみてくださいね。
