それまで知らなかった地域の魅力に気づいたり、自分の寄付したお金が直接誰かの役に立っていることを実感できたりするのも、ふるさと納税の魅力です。今回の記事では、ふるさと納税人気の高い佐賀県上峰町を取り上げ、ふるさと納税の返礼品だけでなく、名産品やおすすめスポットについてもご紹介します。
古墳の町 歴史薫る佐賀県上峰町
鎮西山の桜(出典:上峰町HP)
佐賀県三養基郡(みやきぐん)上峰町は、佐賀県東部の佐賀市と久留米市に挟まれた小さな町です。町の北部は山里、南部は田園風景の広がるのどかな町ではありますが、地方の人口減少が顕著になったこの20年ほどもほとんど人口が減っていないのが特徴です。2009年には、当時若干29歳で元国会議員秘書の武広勇平氏が町長に当選し、注目を集めました。2017年3月には3選を果たしています。
町の歴史はかなり古く、縄文時代から中世に及ぶ遺構・遺物が町内から発掘されています。また、数々の古墳群も発見されており、かつての九州地方の豪族の強勢ぶりを今に伝えています。
都紀女加王墓 つきめかおうぼ(出典:上峰町HP)
歴史を伝える遺跡はいくつかありますが、その中の一つが前方後円墳の「上のびゅう塚古墳(かみのびゅうづかこふん)」です。葬られているとされているのは、第15代応神天皇皇子のひ孫にあたる都紀女加王(つきめかのみこ)です。全長約50mで、5世紀ごろの築造と考えられています。かつては、他にも古墳が数多く残されていたのですが、戦時中の飛行場建設に伴って破壊されてしまい、現在では土盛りのような模型に改装されています。
鎮西山 アスレチック公園(出典:上峰町HP)
町のシンボル「鎮西山(ちんぜいざん)」は標高200mほどの小さな山で、平安時代末期に九州地方で活躍した武将源為朝(鎮西為朝)の名前を冠しています。為朝が九州を平定する際に、この山の頂に陣を築いたことから名前がつけられたそうです。現在では遊歩道やアスレチックコースが整備され、町民の憩いの場となっています。
桜の名所としても知られ、毎年3月後半から4月にかけては絶好のお花見スポットとなっています。夜になるとライトアップされ、情緒がありますよ。
上峰町中央公園(出典:上峰町HP)
子ども向けの遊び場としては、上峰町中央公園も忘れてはなりません。18000平方メートルにも及ぶ広大な多目的グラウンドや、アスレチック遊具の揃ったちびっ子広場、シルバーパークなどがあり、幅広い世代に親しまれています。
上峰町の返礼品はボリュームがすごい!
佐賀県上峰町と言えば、今や全国的にもふるさと納税人気の高い自治体の一つです。ここでは、そんな大人気の返礼品の中から、3種類を選んでご紹介します。
・佐賀牛
・豚肉・鶏肉
・お米
上峰町では、最高級のブランド牛肉である「佐賀牛」が飼育されており、ふるさと納税の返礼品にも数多く提供されています。きめ細やかなサシととろけるように柔らかい肉質は、味にうるさい美食家たちを楽しませています。切り落とし、すじ・すね肉、サーロインステーキ、ハンバーグ、しゃぶしゃぶ・すき焼き肉など、さまざまな部位が揃っていて目移りしてしまいますよ。
最高級ブランド銘柄 佐賀牛
上峰町では佐賀牛の品のみを集めた特集ページを設けています。
上峰町の返礼品を選ぶのであれば、牛肉だけではなく、豚肉や鶏肉にも注目したいところです。味はもちろん、大ボリュームなのが人気の秘密となっています。例えば、鶏のムネ肉4kg以上は当たり前、豚肉のこまぎれも2kg以上が当然といった具合で、育ち盛りのお子さんを抱えるご家庭には大変ありがたい返礼品ばかりです。むしろ、頼みすぎによる冷蔵庫・冷凍庫のパンクにご注意くださいね。
佐賀県上峰町 豚肉・鶏肉特集
そのボリュームの凄さを詳しく知りたい方は上峰町の豚肉・鶏肉特集ページへどうぞ!
上峰町は米づくりも盛んです。町内全域が佐賀平野に含まれており、米づくりに適した平地が広がっているためです。そんな上峰町では、「米の食味ランキング」で7年連続特A評価を得たブランド米「さがびより」を中心に、おいしいお米をふるさと納税の返礼品として入手することができます。見た目や香り、甘みのバランスがよく、冷めても味が良いのでお弁当のおにぎりにもぴったりです。
佐賀県上峰町 お米特集
お肉のみならず、上峰町では美味しいお米も育てられています。
子どもの未来に還元!上峰町のふるさと納税
最後に、上峰町におけるふるさと納税の活用方法についてご説明します。
ふるさと納税人気の高い上峰町では、2016年度(2017年1月末まで)に43億円を超える寄付金を集めました。こうした寄付金の使い道として、以下の4つの中から選ぶことができます。
1.ひかり輝くひとづくりプロジェクト
2.ずっと住みたいまちづくりプロジェクト
3.宝を磨き活かすしごとづくりプロジェクト
4.町長おまかせ
具体的に報告されている事業としては、上峰町で初めての認定こども園の設置、オンライン英会話授業の拡充と啓蒙、地産地消メニューを中心とした自校式給食の開始など、子ども向けのものが多くなっています。豊富な寄付金をもとに、今後も上峰町をよりよい町にするための事業がどんどん行われるといいですよね。
佐賀県上峰町は、佐賀県東部にある人口9500人ほどの町です。ふるさと納税人気が全国的にも高く、特に牛肉、豚肉、鶏肉、お米は品質も高ければ量も多く、多くのふるさと納税利用者を引きつけています。子ども向け事業を中心に、今後も寄付金の活用が期待されます。