岩倉市は、愛知県内でもっとも面積が狭く、全国でも10番目に面積が狭いまちですが、人口密度では県内で4位です。
しかし、面積が狭いからといって侮ってはいけません。
名古屋駅に近いこともあり、ベッドタウンとしても発展しているまちです。
返礼品で人気なのは、みなさんが一度は聞いたことがある、あの有名な地鶏です!
今回は岩倉市の魅力、人気返礼品たち、そしてふるさと納税の使い道までをご紹介します。
くらしやすく親しみやすい愛知県岩倉市
山内一豊誕生地碑
愛知県岩倉市は、豊臣秀吉や徳川家康に使え、関ヶ原の戦いでの功績を認められた山内一豊(やまうちかつとよ)ゆかりの地と言われています。
五条川の桜
岩倉市の代名詞とも言えるのが「五条川」です。
春になると毎年開催されている「岩倉桜まつり」が盛り上がり、「日本さくら名所100選」に選ばれている川沿いの桜並木が満開となって、市の中心部の南から北までの一面が桜色に染まります。
のんぼり洗い
毎年鯉のぼりが川を優雅に泳ぐ様から「のんぼり洗い」と呼ばれるイベントも催されています。
この「のんぼり洗い」とは、岩倉で400年以上も続く老舗の旗屋さんによる、手作り鯉のぼりの制作過程です。
今では、ナイロンやポリエステルなどの鯉のぼりが主流になってきましたが、ここ岩倉では本物の職人さんが一つ一つ、丁寧に手作りで鯉のぼりを作り続けているのです。
制作過程でいうと、「のんぼり洗い」とは、絵柄が落ちないように下染めする際に使ったのりを、川で落としていく作業です。この後、鯉のぼりは太陽のもとで大きく空に羽ばたいていくために乾かされるのです。
また、岩倉市の小学校では、1年生に入学した時からけん玉に親しみます。
チャレンジ集会や、春の遠足などでけん玉を持って行き、いろんな技の見せ合いをしてけん玉チャンピオンを決めるという面白い習慣も残っています。
名古屋コーチン
そして、誰もが一度は聞いたことがある日本三大地鶏の「名古屋コーチン」は、古くからここ岩倉の特産品の一つとなっています。
江戸後期まで、闘鶏用の鶏を飼う人はいても、現在のように卵や肉を目的とした養鶏をしている人はほとんどいませんでした。
それが、尾張藩士のサムライ養鶏家の海部壮平・正秀の兄弟の手によってこの名古屋コーチンが確立されていくのです。
中国から輸入した鶏と尾張の鶏を交配させ、新たな鶏を誕生させたその鶏こそが「名古屋コーチン」なのです。
粗食でもよく育つことや、肉質・産卵能力が極めて高いこと、強健で温厚であるという長所から、すぐさま評判となり、当時は「薄毛」または「海部鶏」と呼ばれていました。
その後、愛知県が品種改良を担うようになり、明治38年に日本家禽協会から国産実用品種第一号の鶏として正式に認定されたのです。
意外にも知らない名古屋コーチンの歴史。
今こうして美味しい鶏肉や卵を食べられるのは、海部兄弟のおかげなのですね。感謝です。
岩倉市のブランドロゴ(出典:岩倉市HP)
他にも「いわくらしやすい」という岩倉市は暮らしやすいよというまちの魅力を発信する活動も行っており、岩倉に住む方々が、岩倉が暮らしやすい理由を109個出しています。
例えば
・しぜんせいたいえんでザリガニがとれる(8歳男子 小学生)
・駅からすぐの保育園送迎ステーションがとても便利(29歳女性 OL)
・高齢者が楽しそうで老後に希望が持てる(48歳男性 自営業)
などなど、子どもから高齢者まで住みやすいアットホームなまちづくりを行っています。
都会の忙しさや人の多さに疲れた人にとっては、小さなまちのあたたかさが沁みるかもしれませんね。
人気返礼品は名古屋コーチンのフルコース!
岩倉市の人気返礼品はもちろん「名古屋コーチン」!
名古屋コーチンひきずり鍋(出典:愛知県岩倉市 ふるさと納税)
「ひきずり鍋」と呼ばれる名古屋コーチンのすき焼きセットは、名古屋コーチンの様々な部位を一度に楽しめ、歯ごたえからにじみ出る旨味と香りを、名古屋コーチンの卵で頂くという贅沢なフルコース。
こちらは鮮度が命なので、注文した際にはすぐに食べましょう。
あらかじめ届く日には多めに運動したりして、お腹を空かせておきましょう。
岩倉のトマト(出典:愛知県岩倉市 ふるさと納税)
岩倉のトマトは、水耕栽培で育てられ甘みが強く、色も鮮やかでどんな料理にも使える品種となっています。
また、ふるさと納税をする季節によって届く品種も変わるので、毎月頼んでは届いたものを一つ丸かじりするのも美味しそうですね。
岩倉のトマト職人が育てる、水から生まれた完熟トマト
「食感のおいしさ」を追求し、こだわりぬかれた岩倉市の水栽培トマトはまさに至高。直売所には、毎週70~80人程の顧客がトマトを求めてやってきます。
ふるさと納税は、歴史ある景色を守るため
岩倉市へのふるさと納税は、現在2大特別プロジェクトに使われているといっても過言ではありません。
一つ目は、五条川の桜の景色を守るため。
二つ目は、岩倉市の指定文化財である「三台の山車」を修繕するために使われています。
五条川の桜並木
五条川の両岸には約1,400本もの桜が立ち並んでおり、中には寿命60年を超えてもなお凛と咲き誇っているものもあるそうです。
この荘厳な景色を次世代に残すには、枯れ木の選定や、適切な維持管理が必要であり、こうした事業にふるさと納税が使われます。
自分の息子や娘、孫やもっと先の世代にも、ひいては日本に止まらず世界中の人のためにも、この日本特有の桜景色を残してあげたいですよね。
いつまでも美しい桜並木を、名所を守る市民の奮闘
市内を流れる五条川とその両岸を彩る桜並木は、岩倉市を代表する見どころ。そんな豊かな桜の風景を守ろうとして生まれたのが岩倉五条川桜並木保存会でした。
五条川のお祭り
岩倉桜まつりの際に、一緒に活躍するのが400年以上の伝統ある大きな山車。
こちらも復元から20年以上経過し、大規模な修繕が必要とされている今だからこそ、あなたのふるさと納税で、この伝統を守ることができるのです。
名古屋からわずか10分の場所にある、伝統が根強く生きているまち岩倉。
それはきっと岩倉に住む一人一人の岩倉大好きなみなさんの努力の賜物なのかもしれません。
あなたも素敵なまち、岩倉市を応援してみませんか?