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高齢者見守りサービスも返礼品に!ふるさと納税の新しい傾向

2017.11.27

名産品や特産品が主流となっているふるさと納税の返礼品。最近ではお墓のお手入れ代行や体験型の企画など、各自治体がオリジナリティー溢れる返礼品を用意する傾向がみられます。

 

「ふるさと」ならでは、より身近なサービスを返礼品として提供する新しいタイプのふるさと納税をご紹介します。

 

「ふるさと」に残してきた大切なものを守ってくれる返礼品

ふるさと納税の寄付先は故郷に限らず日本全国どこの自治体も選べますが、最近では自分の「ふるさと」ならではという返礼品を用意する自治体が増えてきました。

 

お墓まわりの除草や供花でメンテナンスのサービス

ご先祖見守りサービス

三重県四日市の公式サイト

三重県四日市では「ご先祖見守りサービス」として、市営霊園の除草や供花をし、終了時に写真で報告するという返礼品を用意して注目されています。

 

兵庫県の加西市でも同様のサービスがあり、お墓参り代行サービスが新たに返礼品として加えられました。

 

お墓まわりの除草や供花を代行してくれるので、気がかりだったご先祖様の眠るお墓をきれいな状態に保つことが出来ますね。本来は子孫によって管理することが習わしですが、賛否両論あれどもなかなか帰省できない人にとっては故郷と繋がりを保てる嬉しいサービスでしょう。

ご先祖見守りサービス:除草・供花(寄付金額 40,000円)へのリンク

ご先祖見守りサービス:除草・供花(寄付金額 40,000円)

内容:1区画の刈草・除草、供花・枯花処分、写真による報告(各2回)

 

故郷に住む高齢の家族を見守ってくれるサービス

高齢の家族を遠い故郷に残している人にとっては、安否が気がかりですよね。栃木県小山市では、ひとり暮らしの高齢者を対象にした見守り活動が返礼品のリストに加えられました。
ヤクルトの販売員が商品を届けながら、安否確認をして話し相手になるという内容です。

 

ヤクルトは以前から全国100以上の自治体と協力して「愛の訪問活動」を行なっている実績もあり、過去には腰痛で動けない高齢者を発見し、担当者が市に連絡したという出来事もありました。

 

ふるさと納税の金額によって配達の頻度が変わりますが、訪問時は対面で商品を渡し、その結果を寄付者にメールで伝えます。

ヤクルト愛の見守り訪問活動(寄付金額 27,000~105,000円)へのリンク

ヤクルト愛の見守り訪問活動(寄付金額 27,000~105,000円)

ヤクルト愛の見守り訪問活動は小山市のHPよりお申込頂けます。

 

地元活性につながる滞在&体験型の返礼品

お墓のお手入れ代行や、高齢の家族を見守るといったサービスは縁のある故郷の自治体に限定されてしまいますが、訪れたことのない寄付先の自治体へ滞在し、さまざまな体験ができる返礼品も注目されています。

 

お墓の代行サービスでご紹介した四日市市では、コンビナート夜景撮影講座や、博物館のバックヤードツアー、プラネタリウム特別投影などのオリジナリティーのある返礼品を次々と新設しています。

 

実際に寄付先の自治体を訪れることによって寄付者は新たな発見やつながりを得られ、地元にとっては観光産業の活性にもなるという、双方に大きなメリットがあることから、今後もこうしたタイプの返礼品が増えていくでしょう。

 

牛肉だけでなく和牛命名権まで!地元生産者にもメリットのある返礼品

宮崎牛

宮崎県小林市の公式サイト

返礼品に和牛を用意している自治体は複数ありますが、それ以外に付加価値をつけた返礼品も登場しました。

 

和牛のオリンピックと言われている「全国和牛能力共進会」の肉牛部門で、最高賞の内閣総理大臣賞を受賞した牛を送り出した宮崎県小林市では、宮崎牛の極上ロースに加えて、子牛の命名権とその子牛の写真、名前の入った登録証明書を返礼品のひとつにしています。

 

国内生産の和牛には個体別に名前と識別番号を付けて、一生涯管理することになっているので、もしかすると自分が命名した牛が将来日本一になるかもしれませんね。

 

寄付金は和牛育成農家の後継者対策などの支援に活用される予定で、それによって農家のモチベーションが上がり、より上質な肉牛の生産につながると期待が高まります。

子牛の命名権!(寄付金額 20,000円)へのリンク

子牛の命名権!(寄付金額 20,000円)

内容:子牛の命名権1頭、当該子牛の写真及び登録証明書、お試し用宮崎牛極上ロース(400g)

 

ふるさと納税は還元率の良い「お得な」返礼品に寄付が殺到しているという話題がニュースになり、自治体同士での税収格差、また都市部の税収が地方へ流れて大幅税収減となっていることが大きな問題となっています。

 

それらを改善するために、アピール力とオリジナリティーを持つ返礼品を企画し、設置する自治体がこれからも増えてくるでしょう。
これからは名産品・特産品だけではなく、こうした新しいスタイルの返礼品にも注目してみてはいかがでしょうか。

 

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