ふるさと納税の返礼品に、「世界最大のカブトムシ」のヘラクレスオオカブトが登場しました。
ヘラクレスオオカブトを返礼品にした自治体はいくつかありますが、有名なのが三重県名張市。
なぜ名張市はヘラクレスオオカブトを返礼品にしたのでしょうか？
どうやって発送されるのか？
そして、飼育方法は？
今回は返礼品としてのヘラクレスオオカブトを紹介します。
名張市にはヘラクレスオオカブト名人がいる
ふるさと納税の返礼品と言えば、その自治体の特産物。
特に食べ物が人気ですね。
そんな中、三重県名張市が2016年4月からユニークすぎる特産物を加えて話題を呼んでいます。
その特産物が昆虫たち。
7㎝のオオクワガタ、13㎝のヘラクレスオオカブト、そして14㎝のヘラクレスオオカブトが登場しました。
大きな注目を浴びているのが、南米原産のヘラクレスオオカブトです。
「世界最大のカブトムシ」と呼ばれるヘラクレスオオカブトは希少価値が高く、高値で取引されます。
そんなヘラクレスオオカブトが返礼品になったので、大きな話題を集めました。
なぜ名張市はヘラクレスオオカブトを返礼品として出しているのでしょうか？
返礼品として出品されているヘラクレスオオカブト及びオオクワガタを育てているのが、名張市にある昆虫ショップ「リバーフィールド」です。
代表の河野光伸さんは、昆虫ファンの間では有名人。
なんと2015年に体長17.18㎝のヘラクレスオオカブトを育成しています。
このヘラクレスオオカブトは雑誌主催の体長を競うコンテストの記録となっています。
名張市で事業を展開して9年以上となる河野さん。
リバーフィールドはまさに名張市が誇る地元のショップであり、ヘラクレスオオカブト及びオオクワガタは名張市の特産品であると考えることもできます。
ヘラクレスオオカブトの飼育方法
返礼品でヘラクレスオオカブトをもらったら、愛情をこめて飼育することが大切です。
飼育に必要なのは主に3つの道具。
まずは、ヘラクレスオオカブトを入れる飼育ケースです。
オスならば中ケース（W300 × D195 ×H205）、メスならば小ケース（W230 × D155 ×H170）で十分です。
特に繁殖目的がないのならば、オスとメスで飼育ケースは分けたほうが良いでしょう。
またオスとオス同士でも喧嘩をしてしまいます。
必ず別々のケースに入れてくださいね。
飼育ケースを家と例えるなら、家にはベッドが必要ですよね。
ヘラクレスオオカブトにとってベッドとは、昆虫マットもしくはおがくず。
ホームセンターなどで購入できる安いもので構いません。
マットを少し湿らせて、オスの場合は2～3㎝、メスの場合は4～5㎝ほどケースの中に敷きましょう。
そして、止まり木などを置けば完璧です。
ヘラクレスオオカブトのエサは市販の昆虫ゼリーでOK。
メスには30グラムほどの小さなゼリーを1日1個、オスには60グラムほどの大きなゼリーを1日1個与えます。
もしヘラクレスオオカブトが土にもぐって動かないなら、それは休止期間ということ。
ゴソゴソと動き始めたら、エサを与えてみましょう。
気をつけたいのが、温度です。
実はカブトムシは暑さに弱い生物。
そのため、20～25度で飼育するようにしましょう。
冬場は発泡スチロールの中にケースごと入れて管理して温度を保つのがオススメ。
ヘラクレスオオカブトの成虫の寿命は、およそ6～12か月です。
日本のカブトムシの寿命が2～3か月と考えると、長生きですよね。
ヘラクレスオオカブトは責任もって飼育を！
名張市の返礼品一覧に、ヘラクレスオオカブト及びオオクワガタの表示がない場合もございます。
生き物は交配状況や時期などに左右される為、一覧に載る時期が限られているのです。
基本的には春から夏にかけて出品されるようです。
また数量限定のため、すぐに売り切れる可能性もあります。
ヘラクレスオオカブトを返礼品として揃えているのは名張市だけではありません。
三重県南伊勢町も出品しています。
南伊勢町は、ヘラクレスオオカブト出荷前に事業者から寄付者に連絡があり、その際に希望納期などが決まります。
また、ヘラクレスオオカブトの死亡保障は到着後1時間以内。
受け取り遅延や到着予定日を過ぎての死着は保障外となります。
万が一、死着したら必ず当日内に連絡しましょう。
最後に絶対に守っていただきたいことが1つございます。
それは、ヘラクレスオオカブトは責任をもって飼育するということです。
外来種のヘラクレスオオカブトが日本のカブトムシと交尾をすると、雑交種となり生態系を乱す原因となります。
そのため、外に逃がしたり、他の種類のカブトムシと交配させたりしないようにしましょう。
万が一、飼育が難しいと感じたならば、近くにある昆虫ショップにご相談ください。
ユニークな返礼品として注目を集めたヘラクレスオオカブト。
名張市の場合は発表開始から6日目で品切れになるほど大人気でした。
ヘラクレスオオカブトを受け取った際には、野外へ放すことなく、愛情たっぷりに飼育しましょう。
それが名張市と養殖業者の望むことです。
