冬のシーズンといえば、街角を彩るイルミネーション。自治体が主催するイルミネーションの中には、その運営費を維持していくためにサポーターを募っているところも少なくありません。今回は、ふるさと納税を利用して「応援」することができるイルミネーションを集めてみました。
家族と一緒に、友達と一緒に、恋人と一緒に、今年は特別なイルミネーションを見に行きませんか?
特産品を活かした温かいイルミネーション
■スターライトイルミネーション in バンビオ(長岡京市)
長岡京市は、「市の玄関口としてふさわしい駅前広場を創りたい」という願いを込めてJR長岡京駅を再開発して広場を整備しました。それが「バンビオ広場公園」です。この広場公園を設置以降、まちのオアシスとして、イベントの場として、憩いのスポットとして多くの人々に利用されています。
また「もっと賑わうまち作りを」との思いから、長岡京市はこの広場公園を利用してイルミネーション事業「スターライトイルミネーション in バンビオ」を実施しています。10年以上に渡るこの事業は大成功を収め、毎年冬に訪れるイルミネーションシーズンには多くの市民や観光客が集まり賑わっています。
スターライトイルミネーション in バンビオは、通常のLEDを使用したイルミネーションに加えて竹行燈(たけあんどん)を使用している点が大きな特徴です。竹のふるさとである長岡京らしい試みですよね。
一本一本、職人によって手作りされた竹行燈。大小さまざまな竹が並ぶ様子は、日中に見ると赴きのあるオブジェのようです。やがて日が沈みライトアップされると、そのやわらかい光が織り成す光景はとても幻想的で引き込まれてしまいます。
竹行燈200本を用意するためには300万円もの費用がかかるそうで、イルミネーションプロジェクトとしては総額1800万円の費用を必要としています。しかし、市の財源からは400万円の捻出が限界としていて、このままでは運営が難しい状況のようです。
まだまだ規模の小さいこの竹行燈イルミネーションを拡大させるため、長岡京市ではイルミネーション充実を目的としたふるさと納税を募っています。寄付されたお金は「心温まる感動」を届けることを目的に、幻想的なイルミネーションの設置・維持に遍く使用されますので是非ご検討ください。
・長岡京市ってどんな町?
長岡京市は京都府の南西に位置しています。古の都時代に栄えた地域で、その歴史は古く、長岡天満宮を筆頭とした歴史的建造物も数多く残されている土地です。
町の中心地は商業地や住宅地が集まる賑やかな地域となっている一方で、西部には丘陵地帯が広がり自然豊かな風景が多く残されています。とくに美しい竹林や楊谷寺(ようこくじ)のアジサイ、乙訓寺(おとくにでら)の牡丹などが有名で、四季折々の景観が訪れる人々の目を楽しませてくれます。
メッセージを伝えられるイルミネーション
■御堂筋イルミネーション「マイメッセージツリー」(大阪府)
大阪府にある御堂筋(みどうすじ)では、毎年冬に「御堂筋イルミネーション」を実施しています。イチョウの木を電飾で飾ったその様子は、まるで光の木が並んでいるように感じられる幻想的なイルミネーションです。毎年多くの人々が見に訪れるこのイルミネーションは、大阪の冬の風物詩として知られるようになりました。人通りの多い御堂筋を照らし出すやわらかく温かい光は、時間さえ忘れて見入ってしまうことうけあいです。
御堂筋イルミネーション
大阪府はこのイルミネーションを長く続けていくために、御堂筋イルミネーション基金を設置して寄付を募っています。法人向けは「サポーターズツリー事業」として、個人向けは「マイメッセージツリー事業」として、それぞれ Loving OSAKA[ラビング オオサカ]納税(ふるさと納税)の一環でこのイベントを応援することができます。
Loving OSAKA[ラビング オオサカ]納税(ふるさと納税)は大阪市としてではなく大阪府として行っている施策です。大阪府へのふるさと納税ではありますが、これを利用して大阪市内にある御堂筋のイルミネーションを応援することができます。マイメッセージツリーにサポーターとして参加すると、希望したメッセージや名前の入ったプレートをイチョウに取り付けてもらえるそうです。プレートは通常版プレート、ハートデザイン版、絵馬風デザイン版、薔薇デザイン版の4種類から選べます。感謝を込めたメッセージや応援メッセージはもちろん、ロマンチックなプロポーズにも利用してみてはいかがでしょうか。
また、この施策とは別に「大阪・光の饗宴」のエリアプログラムという事業もあります。これは大阪府内で行っているさまざまな自治体のイルミネーションに参加することができる事業で、大阪市内だけでも16のプログラムが実施されているようです。大阪府内の自治体が一丸となって「冬の大阪を盛り上げよう」と企画された事業ですので、是非この冬は大阪のイルミネーションを訪れてみてくださいね。
大阪・光の饗宴2017
大阪の夜を彩る光のミュージアム
・大阪市ってどんな町?
大阪市は、いわずとも知れた近畿地方を代表する市です。古くから商人の町として栄えてきた歴史があり、さまざまな時代においてその名がでてくるほどに有名な都市の1つといえるでしょう。天下の台所と呼ばれていたことからもわかるように、物流や交易を中心に栄えてきました。大阪城や住吉神社など、歴史に名を残す建物も多く残されています。
「食い倒れの町」ともいわれ、大阪ではたこ焼きやお好み焼き、串カツなどさまざまな食を楽しむことができます。また、近郊農業に力を入れている地域でもあります。これは都市部に新鮮な農畜産物を供給することを目的とした農業で、大阪ならではの農作物の栽培に力を注いでいます。
人々の心が繋ぐ桜色のイルミネーション
■みやしろ桜イルミネーション (宮代町)
埼玉県の宮代町には約4300本もの桜の木があり、春には町中が桜色に染まって人々の目を楽しませます。実は宮代町の桜は、冬にも咲くのをご存知でしょうか。
イルミネーションシーズンである冬、宮代町の桜の木は桜色のイルミネーションに彩られます。このイベントは桜を愛する地元の人たちの思いによるもので、「冬に咲く桜」として人気が高まっているそうです。
夜空に灯る桜色の光は、まるで夜桜のように見る人々の心を奪います。それぞれの木々には桜の花びらを模ったメッセージカードが飾られ、桜の木以外にも手作りのイルミネーションが随所に設置されます。
さくらイルミネーション(宮代町HP)
みやしろ桜イルミネーションは、地元の人々の協力とふるさと納税の寄付による支援で作られてているそうです。宮代町へ寄付する際に「使い道」を選択することで、この美しいイベントを応援することができます。地元出身の人々はもちろん、桜をこよなく愛する人々、宮代町を応援したい人々からの思いと支援がこのイルミネーションを成功へと導いているのです。
・宮代町ってどんな町?
宮代町は埼玉県の東部にある町で、古利根川や姫宮落川(ひめみやおとしかわ)などの河川が流れ、水田や屋敷林が多く点在する自然豊かな地域です。町の中央には東武動物公園があり、休日には多くの家族連れで賑わいます。
お米や巨峰などの栽培が盛んで、それらを使用した日本酒や巨峰ワインはお土産品としてとても人気があります。東武伊勢崎線・日光線が走っていることから、都心部へのアクセスも良好で住みやすい「くつろぎの町」というキャッチフレーズを掲げています。
みやしろ桜イルミネーション
※寄付金の使い道は「特に指定はしない」でこちらのプロジェクトにお申込頂けます。
今回は冬を楽しむイルミネーションについてご紹介しました。華やかで美しいイルミネーションを運営・維持していくことは、とても大変なことです。サポーターとして応援することで、また違った角度でイルミネーションを楽しむことができるかもしれません。
ずっと続けて欲しい、応援したいと思うイルミネーションを、ふるさと納税を利用して応援しましょう。