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移住者の8割が若年層!寄付金の活用で子育て支援が充実【北海道上士幌町】

2018.02.03

地域再生や活性化の足がかりとして注目されるふるさと納税。

 

自治体によってふるさと納税を活用したさまざまな政策・支援が行われていますが、今回は、子育て支援に特化した寄付金の活用によって人口増加につなげた成功例として、北海道上士幌町かみしほろちょうのケースをご紹介します。
 

「子育て少子化対策夢基金」で人口増加を実現した北海道上士幌町

ふるさと納税における北海道上士幌町といえば、「十勝ナイタイ和牛」や「十勝ハーブ牛」、「ジェラートセット」などが有名です。

 

その品質の高さからテレビや口コミで話題となり、財政に苦しんでいた人口5,000人にも満たない過疎の町・上士幌町に恵みをもたらしました。

 

そんな上士幌町が、集まった寄付金の有効活用として力を注いでいるのが、「子育て少子化対策夢基金」による人口増加です。

 

「子育て少子化対策夢基金」が設立されたのは2014年。
以降、積み立てた寄付金を活用し、2015年にはこども医療費助成を高校世代まで拡大しました。

 

そのほか、さまざまな子育て環境・福祉の支援事業を推進、2016年度には前年度の総人口4886人から31人増の4917人と13年ぶりの人口増に転じ、2017年度には71人増の4988人となりました。(※1)

 

特に注目したいのが、2016年度の移住者の年齢層です。
20代から40代といった子育て世代、若年層の移住者(世帯主)が全体の8割強(84.3%)と、非常に高い割合を示しています。(※2)

 

この結果を見ても、上士幌町の人口増加にふるさと納税の寄付金による「子育て少子化対策夢基金」が大きく貢献していることがわかりますね。

 

では、上士幌町を人口増加へと導いた「子育て少子化対策夢基金」には、一体どのような充当事業があるのでしょうか。

 

※1:『人口・世帯数』上士幌町役場公式サイト

※2:『北海道創生協議会資料』北海道庁公式サイト

「認定こども園保育料無料化事業」で働く母親をサポート

上士幌町では、「認定こども園保育料無料化事業」として、子ども・子育て支援新制度(2015年より施行)のひとつとして開設された「上士幌町認定こども園・ほろん」の保育料の10年無料化を実現しました。

 

働きたい母親、夫婦の共働きを支援し、若い世代の子育ての強い味方となるほか、人口が少ないため、働き手が不足しがちな上士幌町のパート求人の補充に繋がっています。

 

教育推進事業により1クラス15人程度の少人数制教育を実現

上士幌町の「子育て少子化対策夢基金」には、子どもの教育環境の整備や学習内容を充実させるための事業も数多く推進されています。

 

なかでも「子どもの学び充実事業」では、小学校の学習環境を1クラス15人程度の少人数制度に整備。
教師が生徒一人ひとりにじっくり向き合う余裕が生まれることによって、学力や体力の向上が望まれます。

 

医療費無料を高校生まで拡大、保健向上と保護者負担を軽減

上士幌町の子育て支援で忘れてはならないのが、子ども医療費助成です。

 

医療費無料の対象世代を高校生まで拡大し、子育てにおける保護者の経済的負担を軽減します。
また、貧困層における子どもの保健向上にも繋がっています。

 

その他、子どもたちの育成・教育のための政策多数

上記でご紹介した充当事業のほかにも、幼児教育の一環として、認定こども園での外国語教師による異文化交流や、英語指導を行う「認定こども園異文化交流推進員設置事業」、小学校でのタブレット式パソコンの整備など、ふるさと納税の寄付金を、未来を担う子どもたちの育成・教育に活用しています。

 

また、子育て世代の移住促進・定住を目的とした住宅建設・購入費の支援などの政策も実施。人口増加による地域活性化を目指しています。
 

上士幌町の「使い道」を見てふるさと納税本来の主旨を立ち返る

北海道上士幌町の「子育て少子化対策夢基金」による人口増加は、ふるさと納税制度本来の主旨に立ち返らせてくれる一例と言えます。

 

返礼品競争に注目が集まりがちなふるさと納税ですが、自治体は集めた寄付金を「どう使うのか」、寄付する側は「何に使われるのか」を意識してみることも大切ですね。
 

北海道上士幌町 ふるさと納税

集った寄付金は住民の事を第一に考えた事業に。そして寄付の感謝に地域が推す美味しい特産を返礼品に。
ふるさと納税を正しく活かす北海道上士幌町の魅力を、古里の魅力を伝え応援する、ふるさと納税サイト『ふるり』にて発信しております。

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