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ユニーク列車走る!兵庫県加西市

2018.01.24

「おでん列車」に「サンタ列車」?兵庫県加西(かさい)市では、様々な個性的なイベントを開催するローカル電鉄「北条鉄道(ほうじょうてつどう)」が有名です。加西市には、途中下車してみたくなる自然やグルメがいっぱい!さっそく加西市の魅力を知る旅へ出発進行!

パン職人?僧侶?キャラが濃すぎる駅長

加西市は、兵庫県の南部に位置し、のどかな自然に囲まれた町です。兵庫県の神戸市や姫路市のベットタウンであり、主な特産物はブドウや酒造用の米、野菜などです。
最も有名なのが、加西市と隣接する小野市を結ぶ沿線13.6kmの小さなローカル線「北条鉄道」。このローカル線には、全国から多くの鉄道ファンや観光客が訪れているんです。一体どんな鉄道なんでしょうか。

・ボランティア駅長に会いにいこう!

加西市の法華口(ほっけぐち)駅で有名だったのは、「歌えるパン職人駅長」!なかなか想像できない言葉の組み合わせですよね。

普段は駅舎にある米粉のパン工房でパンを製造されていた女性です。工房が営業している時間帯にパンを焼くかたわら、駅長として駅舎を掃除したり、出発する列車を見送ったりしていました。実は2016年には歌手としてCDデビューし、列車内でコンサートも開催した名物駅長さんだったのです。2017年10月に退職されてしまい、今はお会いすることは残念ながらできません。

ただ、現役活躍中の他の駅長だって負けていません。駅舎で婚活相談にのってくれる駅長や、説法をしてくれる僧侶駅長もいるんですよ。なぜここまでバラエティ豊かな経歴の駅長がいるのでしょうか。

実は、駅長の皆さんは加西市住民であり、ボランティアで駅長業務を担ってくれている方々なんです。
  

この「ボランティア駅長」は、住民の力を借りて鉄道を盛り上げようと、2006年に始まりました。住民はそれぞれの趣味や特技を生かしてイベントを開いたり、駅舎の掃除や整備を自主的にやったりしています。今や、「あの駅長に会ってみたい」というファンが現れるほど。まさに、加西市に住む「人」の魅力が、鉄道の原動力となっているんですね。
  

他にも、クリスマスシーズンには、親子連れに人気の「サンタ列車」が登場。学生ボランティアがサンタクロースやトナカイに扮して歌やゲームで遊ぶイベントです。大人向けには、住民が調理してくれるおでんを食べてお酒も楽しめる列車旅「おでん列車」もあるんですよ。

・市と住民が両輪で増客増収!

北条鉄道はそもそも、国鉄の赤字ローカル線を引き継いだもので、加西市が主体となった第三セクターの鉄道です。1985年に営業を開始しましたが、経営が厳しく廃線の危機にさらされていました。ただ、市民の力を「資源」と捉え、地道な経営努力や改革を続けてきました。次第に観光客や乗客は増え、2015年度は過去最高の営業利益を出し、2016年度もそれに次ぐ営業利益をたたき出しました。市と、住民が両輪となって、観光の目玉として育てているんです。

・車窓の沿線には観光スポットいっぱい!

車窓から町を眺めると、これまた素敵な景色や観光スポットだらけ。まずは、こちら。

4月ごろになると、国内最大級450品種のチューリップが一面に咲き誇るフラワーセンター。46ヘクタールに及ぶ松の自然林の中に約4500種類の花木が点在しており、桜や紅葉、そして鳥のさえずりなどを年間を通じて楽しめますよ。

つづいてはこちらをご覧ください。

北条の五百羅漢

ずらっと400体以上もの石像がたたずんでいます!これは、羅漢寺の石仏群です。「五百羅漢」と言われています。いつ、誰が、何のために造ったのかわからないという、なんともミステリアスな石仏です。
  
石仏の顔を見ていると、どれも穏やかな表情をしていますが、少しずつ違っていますね。この顔の中には、必ず親や子に似た顔があると言われているんだそうですよ。じっくり顔をみてみましょう。

どうですか?
身近な誰かに似ていたりしませんか?
自分や家族に似た石仏を見つけると、親近感がわいちゃいそうですよね。
  

このほかにも加西市では、11月~5月の間に全国から気球のチームが訪れ、いくつものカラフルな気球が空に高く浮かびあがります。住民によるフライト支援が手厚いのも特徴で、市は「気球の飛ぶまち加西」としてのPRにも力を入れているんです。

ふるさと納税の返礼品にも、こうした自然や歴史や、そして住民の温かさにあふれた加西市の魅力がぎっしり詰まっています!では、返礼品もチェックしていきましょう。
 

心を込めた加西ブランド

・甘くて濃厚な種無しブドウ

ぶどう「加西ゴールデンベリーA」(加西市ふるさと納税)

最初のおすすめ返礼品は、高い糖度と酸味のバランスがいい濃厚な味わいのブドウ「加西ゴールデンベリーA」です。種無しなので、とても食べやすいです。ベリーとマスカット・ハンブルクというブドウを掛け合わせて生まれた品種で、特許庁が認定する「地域ブランド」にもなっています。
  
中でも旬を迎える8月に限定販売されるブドウの詰め合わせがおすすめです。年間を通じて楽しむには、ブドウジュースやロゼワイン。ジュースは果実の濃厚な味わいを、ロゼワインは優しい甘さを堪能できます。

・高級日本酒の原料「山田錦」

加西市は、高級酒の原料となる「山田錦」の栽培が盛んな地域でもあります。山田錦は、酒米の王様として全国的に有名な品種ですね。一度は耳にしたことがある人も多いでしょう。加西市を含む周辺地域が、山田錦の全国随一の生産地となっています。
  
通常の米に比べて粒が大きいため、米の中心に現れる白色の部分が多くあります。よって、高精米が可能で、砕米が少なくなるため、酒造りに適しているのです。
返礼品では、この山田錦をぜいたくに使って醸造した日本酒の純米大吟醸があります。
ほかの米をブレンドしていないため、産地特有の香り高いフルーティーな吟醸香と丸みのある味わいが広がります。桐箱入りを選べば、高級感があって贈り物にも最適ですね。

SEN純米大吟醸(加西市ふるさと納税)

・お墓参り代行します

お墓現状確認サービスのイメージ(加西市ふるさと納税)

遠く故郷を離れていて、なかなかお墓参りできないあなたに代わって、その道のプロが墓掃除や供養をします-。
  

なんと、加西市では墓石を売る事業者による墓参りの代行サービスを返礼品に加えています。帰省したいけれども様々な事情で叶わず、手入れができない墓が気になる人も少なくないでしょう。
代行サービスでは、事業者が報告書を作成し写真を添えて報告してくれるそうですよ。かゆいところに手が届く、きめ細やかなサービスですね。

お墓掃除・お参り 安心代行サービス (寄附金額:40,000円)

墓所確認・掃除前写真撮影・墓前合掌・墓所内の除草清掃・墓所水洗い・お参り代行・掃除後写真撮影・報告書作成(写真付き)
※1回分

4、5歳児の保育料を無料化

ふるさと納税の寄付金の使い道では、人、市民生活向上への活用が多くみられます。
2017年度のふるさと納税の活用事業をみると、最も多いのは、子育て教育環境の整備でした。次いで多いのは、地域医療、福祉分野です。
 

これまでの子育て教育関係への活用事業例を挙げてみると、
  
・4、5歳児の保育料を無料化
・学校給食に地元農産物を届ける支援事業
・子どもや学生が地域と連携して活性化策を考える「加西市若者主役計画」
・公立保育所AED導入事業
  

ソフト・ハードの両面に使われていますね。

いのちの教育(赤ちゃん先生)の様子(加西市HP)

ふるさと納税の寄付の選択肢はこのほかにも、観光名物の北条鉄道の活性化や環境保全など多様にあります。

加西市は、10~30代の若者が暮らしやすいようにと、定住促進やまちづくりへの参画イベント、起業支援などにも力を入れています。子どもから高齢者までが元気だと、町全体にも活気があふれてくるものですよね、加西市に降り立てば、のどかな自然や歴史だけでなく、住民がいきいきと輝く姿に出会えるでしょう。ぶらり途中下車してみませんか。

兵庫県加西市 ふるさと納税

兵庫県加西市へのふるさと納税は市のHPからお申込頂けます。

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