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安心して出産・子育てができるまちを目指す美濃加茂市の取り組みとは?

2018.08.29

美濃加茂市みのかもしは、岐阜県の南部に位置するまち。
江戸時代の町なみが今でも残されていて、ロマンあふれるノスタルジックな光景が広がります。
市政としては子育てや教育に力を入れており、ふるさと納税の寄付金も有効活用されているんです。
今回は、美濃加茂市の子育てや教育支援にまつわる取り組みをご紹介します。
 

妊婦と子どもに優しいまち、美濃加茂市

美濃加茂市は、面積74.81㎢の小さなまち。
北部の山あいには農地、中部には台地、南部には市街地を取り巻くように田畑が広がります。
梨や柿などの名産地として知られていますが、工業地帯としても有名で多くのメーカーが工場を構えています。
ふるさと納税では、岐阜タカシマヤとコラボした返礼品を提供していることでも話題を呼んでいますね。
 

美濃加茂市の人口(美濃加茂市HP)

美濃加茂市には、平成30年3月9日時点で約56,000人の住民が暮らしています。
特筆すべきは、外国人の割合が約8.2%にも及んでいること。
全国の自治体のなかでもトップクラスの割合で、小さなまちでありながら国際色豊かな自治体であるといえます。
 

美濃加茂市の人口推移(美濃加茂市HP)

小さなまちとしては珍しく、美濃加茂市の人口はゆるやかに増加しています。
外国人移住者が増えただけでなく、日本人人口も増加しているんです。
 
美濃加茂市の年齢別人口(平成30年3月1日現在)

美濃加茂市の年齢別人口(平成30年3月1日現在)(美濃加茂市HP資料より作成)

全国的に少子高齢化が進む一方で、美濃加茂市では現役世代や若者の割合が多いのが特徴です。
 

年齢別人口グラフ(美濃加茂市HP資料より作成)

そのため美濃加茂市では、子育てや教育に力を入れています。
力を入れているからこそ、高い出生率を誇っているのかもしれません。
 

歳出目的別内訳(美濃加茂市HP)

平成28年の決算では、歳出のうち12.1%が教育費に利用されました。
その金額は、約24億円
先に紹介した年齢別人口は平成30年のデータであり、子どものライフプランもさまざまであるため正確な数字ではありませんが、19歳以下の子ども数で割ってみると、年間一人あたり22万円程度が教育費に使われている計算となります。
 
子育てや教育に力を入れている美濃加茂市では、どんな取り組みや事業が行われているのでしょうか?
次に美濃加茂市で実施されている子育てや教育にまつわる取り組みと、ふるさと納税の寄付金を活用した事業などをご紹介します。
 

美濃加茂市の子育て・教育への取り組みとは?

みのかも教育21-フロム0歳プラン(美濃加茂市HP)

美濃加茂市の子育てや教育の柱となっているのが、「みのかも教育21-フロム0歳プラン」です。
「自己にきびしく、人にやさしく、たくましい子ども」をテーマに、美濃加茂市では次のような子どもを育てることを目指しています。

・人、社会、自然との共生ができる子ども
・社会の一員としての基礎・基本を体得し、自立する子ども
・個性を生かし、得意を伸ばす子ども

目指す姿

目指す姿を実現するために重点を置いたのが、0歳からのロングスパン教育です。
ほとんどの自治体では、保育や教育は通う施設が変わるごとにぶつ切り状態で進んでいきますが、美濃加茂市では市が中心となって関係者と連携していくことで、長期的な視点で子どもたちを育て教育していく体制が整えられています。
 
例えばとある中学校では、小学生が授業を見学できる機会を設けている他、保育実習に児童館でのボランティア活動、高校生との合唱交流、職場体験など、年齢の垣根を越えて様々な人と触れ合える場を用意し地域ぐるみの教育環境づくりに取り組んでいます。
 
授業面ではみんなが共通で学んでいく基礎知識・基本的技能を習うほか、生徒達が興味を抱く課題を提示できるような授業改革に力を注ぎ、「生きてはたらく学力」を身につける工夫をこらしているそうです。
単に勉強ができる子どもではなく、コミュニケーション力や問題解決力など「人間力」を重視しているのが特徴ですね。
 

子育て・教育に関する寄付金の使い道は?

美濃加茂市へふるさと納税すると、5つの使い道を選ぶことができます。
なかでも指定先として突出しているのが、「子育て・教育」に関する事業です。
 
平成28年度寄付件数・金額の実績

寄付の使い道(美濃加茂市HP)

表を見ると、子育て・教育事業への寄付金が全体の約50%を占めているのが分かりますね。
美濃加茂市では集った寄付金を各使い道ごとに「基金」として積み立て、様々な事業に必要な分ずつを活用しています。
 
平成29年度には「未来を担う子ども達を育むための事業(子育て・教育)」に積み立てた寄付金の内、1億5910万円が活用されたとの報告が市のHPに上がりました。
どのような事業に利用されたのでしょうか?
計16事業の内、具体的な使い道をいくつかご紹介いたします。
 

1 妊娠期からの支援事業

美濃加茂市の子育て支援は、妊娠期から始まっています。
不妊治療費を助成する制度も整えられていますので、厳密には妊娠前から支援を始めているということになりますね。
安心して出産・育児ができるための事業として、平成29年には7,571,000円の寄付金が使用されました。
 
【母子モ】

母子モ(美濃加茂市HP)

美濃加茂市独特の支援事業が、電子母子手帳アプリ「母子モ」を提供していること。
アプリを使えば複雑な予防接種時期を計算・管理でき、妊娠期から子どもの成長を記録することもできます。
美濃加茂市からのイベント情報なども届くので、情緒不安定になりがちな妊娠期も楽しく乗り切れそうです!
 
【あじさい子育て広場】

「美濃加茂版ネウボラ」と題し、妊娠・出産・子育てを切れ目なく支援できるように、民間事業者と連携した支援施設「あじさい子育て広場」を開設しています。
 
「ネウボラ」とは福祉国家とも称されるフィンランドで、妊娠から出産や子育てを切れ目なくサポートするサービスのこと。
あじさい子育て広場には助産師が常在しており、出産や子育てなどの相談にのってくれます。
妊娠中は、なにかと不安なもの。
悩みを相談できる施設があったら、安心ですね。
気軽に訪れやすいように、広場ではイベントなども開催されています。
 

2 情報教育推進事業

「みのかも教育21-フロム0歳プラン」では、授業改革も推進しています。
なかでもICT(情報通信技術)教育に力を入れていて、平成29年には最新の児童用タブレットなどの購入に40,154,000円の寄付金が利用されました。
 
美濃加茂市では平成23年度から教育現場にタブレットを導入しており、紙の教科書だけでは飽きてしまう子どもでも映像や音声が流れることで興味関心が持続するなど、学習意欲や集中力の向上に成果があったそうです。
 
将来、情報社会で活躍することを見据えて、子どものうちから最新の技術にふれられる環境を目指しています。
 

3 英語教育推進事業

英語教育推進事業には20,952,000円の寄付金が活用されました。
小学校から中学校までの英語教育にネイティブスピーカーを増員させ、グローバル社会で活躍する子どもが育つよう、英語指導の強化に取り組んでいます。
美濃加茂市の外国人人口の割合が多いのはそのためかもしれませんね。
 
 
以上、岐阜県美濃加茂市の寄付金の使い道や取り組みをご紹介しました。
出産や子育て、教育に力を入れているだけあり、少子高齢化社会において美濃加茂市の人口は若い世代を中心に増加しています。
 
せっかく応援の気持ちを込めてふるさと納税をしても、あんまり活用されない・何に使われているのかわからないとなると悲しいものです。
ですが美濃加茂市のように、私たちが贈った寄付金が有効利用され、実際に成果を上げていると目に見える形でわかれば、次もまた応援しようと思えますね!
  

未来を担う子ども達の為に頑張るまち。
それが岐阜県美濃加茂市なのです。

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