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神奈川県三浦市 開運!七福神巡り

開運を求めて……神奈川県三浦市で七福神めぐり

2018.12.05

神奈川県三浦市は海産物や壮大な自然で有名ですが、お正月から15日間は多くの人々が他の目的で訪れます。それが七福神めぐり。三浦市には七福神が揃っており、新年の開始に三浦七福神めぐりをして縁起を受け取る方が増えています。今回は三浦七福神めぐりについてご紹介しましょう。

七福神が大集結した町、三浦市

妙音寺

神奈川県南東部に位置する三浦半島。その三浦半島にある三浦市内に、年始になると毎年県外から多くの人々が集ります。その理由は、市内に点在する七福神めぐりをするため。三浦市には数多くの歴史建築物がありますが、その中でも5つの神社と2つの寺院に幸運をもたらす7柱の福の神「七福神」がいるのです。
  

三浦七福神めぐりは昭和40年に開かれ、最初は市内の人々の間で流行っていたのが次第に評判を呼び、昭和50年頃には都内からの参拝客が急増しました。三浦市を訪れた参拝客は、七福神をめぐる中で三浦の美しい眺めの虜になってゆきます。

1月の三浦市は気温こそ低いですが、日中の日差しは暖かいです。市内では数多くの大根畑とキャベツ畑を見ることができ、天気のいい日には各神社の山頂から東京湾や相模湾を眺めることもできます。さらに運がよければ、房総半島や連山も見られるんですよ。
  

七福神めぐりで幸福を授かりながら、大自然と自慢の海の幸を満喫できるなんて、最高の年の始め方ではないでしょうか?早くも三浦市をめぐりたくなったかと思いますが、まずは七福神についての知識を深めていきましょう。

円福寺

七福神は日本の神と思われがちですが、実は日本出身の神様は1人だけ。あとの6人はインドや中国出身の、非常に国際性の高い神々のグループなのです。そんな国際色豊かにも関わらず、七福神はかねてから日本人に愛されており、国内で最も人気のある神様達と言っても過言ではありません。七福神の歴史は室町時代まで遡ります。
  

具体的な年代は判明していませんが、七福神信仰が始まったのは室町時代の中期頃だと言われております。室町時代と言えば応仁の乱をきっかけに戦国の世が訪れた動乱の時代。戦に疲れた人々の心の拠り所として、幸福の神様が信仰されていったのかもしれませんね。
  

七福神信仰が広まった当初、そのメンバーは今の神様達ではありませんでした。当初から七福神として祀られていたのは大黒天と恵比寿尊のみで、何度かの入れ替わりを経て、江戸時代の中ごろに今の顔ぶれの恵比寿・毘沙門天・弁財天・布袋尊・寿老人・福禄寿・大黒天となりました。以降、七福神が宝船に乗った姿が浮世絵に描かれ、正月には七福神詣が行われるようになります。
  

日本全国に七福神を祀っている神社・寺院があり、お正月の1か月間は開運招福を願って、七福神霊場が開かれるのです。

三浦市の七福神紹介

金光恵比寿(こんこうえびす)

三浦七福神

恵比寿様は七福神唯一の日本の神様。釣り竿と立派なタイを持っている姿が特徴的ですよね。もともと恵比寿様は漁民の守護神でしたが、現在では商売繁盛をもたらす福の神とされています。
  

昔、三浦市の漁夫が黄金の恵比寿像を金田湾の海上で発見したそうです。漁夫は縁起がいいと草庵を建ててお参りしていたところ、多くの人々が黄金恵比寿像にお参りをするようになりました。
  

ある日、一人の僧がやって来て、恵比寿像と地蔵尊を合わせてお参りするように告げたのです。そこで村人たちは、1548年に草庵を現在の円福寺に移して、金田山円福寺としました。
  

【円福寺】
住所:三浦市南下浦町金田258
電話:046-888-0038
アクセス:京浜急行線三浦海岸駅より「剱崎行きバス」または「剱崎経由三崎東岡行きバス」金田下車徒歩5分

白浜毘沙門天(しらはまびしゃもんてん)

慈雲寺

次にインドのヒンドゥー教がルーツの毘沙門天。三浦市の毘沙門天は慈雲寺に祀られています。毘沙門天はあの戦国武将の上杉謙信が「自分は毘沙門天の化身だ」と公言するほど深く信仰していた神様で、仏教では「多聞天」という名前で北を守護する四天王の一人とされていました。武神としてのご利益の他、元が財宝を守るインド神だったことから厄除けや大願成就をサポートする神様でもあります。
  

【慈雲寺】
住所:三浦市南下浦町毘沙門667
電話:046-881-7573
アクセス:京浜急行線三浦海岸駅より「剱崎経由三崎東岡行き」バス毘沙門天下車徒歩5分

筌龍弁財天(せんりゅうべんざいてん)

三浦七福神(海南神社)

弁財天は七福神で唯一となる女神です。180年、武将の和田義盛は敵と戦いましたが、武運に恵まれず安房国(千葉)へ逃れようと海へ出ました。けれど運悪く暴雨風に見舞われ海上を漂流してしまい食料が尽きてしまいます。藁にもすがる想いで龍神に祈ったとき、「筌」という漁具が流れてきて魚を獲れるようになり、義盛達は飢えをしのぐことができたそうです。
  

鎌倉幕府が成立した後、和田義盛は「筌」を祀り、弁財天道としました。これが筌龍弁財天の由来です。弁財天は芸能や学問の成功、金運、財運をもたらすとされています。
   

【海南神社】
住所:三浦市三崎4丁目12番11号
電話:046-881-3038
アクセス:京浜急行線三崎口駅より「通り矢行き」「城ヶ島行き」「三崎港行き」バス三崎港下車徒歩5分

桃林布袋尊(とうりんほていそん)

見桃寺

布袋尊(ほていそん)は中国の唐の時代に実在した人物で、「亡くなった後も彼の姿を見た」という逸話がある為か、不老長寿・無病息災の守護神とされています。布袋孫が祀られている見桃寺は、源頼朝の別荘の一つでした。頼朝は別荘を3つも建てるほど景色の美しいこの地域を愛し、見桃寺は境内に数多くの桃の木があったことから「桃の御所」と呼ばれていたそうです。
  

【見桃寺】
住所:三浦市白石町19番2号
電話:046-882-5632
アクセス:京浜急行線三崎口駅より「浜諸磯行き」バス二町谷下車徒歩1分または「通り矢行き」「城ヶ島行き」「三崎港行き」バス三崎港下車徒歩10分

長安寿老人(ちょうあんじゅろうじん)

白髭神社

寿老人(じゅろうじん)は寿命をつかさどる星、南極星を神格化した、中国道教の長寿を授ける神様です。三浦市の白髭神社は昔から航海安全大漁満足の神がいるとして漁師から強い信仰を受けているのですが、この白髭神社の祭神・中筒男命も、南極星の化身と言われているから面白いですね。
  

本殿の前には「鳴石」という、昔のいかり石が海上安全を願って置かれ、打てばカンカンと金属のような音がするそうですよ。
  

【白髭神社】
住所:三浦市三崎町小網代1793
アクセス:京浜急行線三崎口駅より「油壺行き」バス小網代下車徒歩15分

鶴園福禄寿(かくおんふくろくじゅ)

福禄寿

同じく道教の神である福禄寿(ふくろくじゅ)もまた、南極星の化身とされています。実は福禄寿と寿老人は同一人物だという説もあり、時代によって描く化身の姿が異なった為に、それぞれ別の固体として日本に渡ってきたのではないかと言われているのです。
  

福禄寿のお供には長寿の象徴である鶴と亀の2パターンがありますが、妙音寺の福禄寿は鶴を伴っている為、「鶴円福禄寿」と呼ばれているんだとか。雨乞いの祈願所として室町時代に信仰を集めた妙音寺の境内には、アジサイや桜、キキョウなどの四季折々の花が数多く咲きます。
  
【妙音寺】
住所:三浦市初声町下宮田119
電話:046-888-2226
アクセス:京浜急行線三崎口駅徒歩20分

寿福大黒天(じゅふくだいこくてん)

延寿寺

大黒天は毘沙門天と同じくヒンドゥー教の神。元は破壊や戦闘の神様でしたが、日本に伝わった際に転じて豊穣・福の神となりました。三浦市の延壽寺では特に食に関してご利益があるようですよ。
  

「延壽寺」という名前は、お寺を建てた日蓮宗九老僧の一人、日範上人が123歳まで生きたという由来から名付けられました。日範上人が植えたとされる松は、枯れてしまった現在でも大切にされています。
  

【延寿寺】
住所:三浦市初声町下宮田3403
電話:046-888-1815
アクセス:京浜急行線三崎口駅より「JR横須賀駅行き」「横須賀市民病院行き」「長井行き」「荒崎行き」バス宮田下車徒歩10分

オススメはゆったりと参拝すること

秋谷立石海岸の夕焼け

三浦七福神めぐりは徒歩で行うこともできますし、路線バスを利用して巡ることもできます。オススメは、2日間かけてのんびりと徒歩で参拝すること。
  

海に隣接しているだけあって三浦市では新鮮な魚介類がたくさん獲れます。旅館はもちろん、市内にあるお店でも三浦市の魚介類を堪能でき、特にマグロは脂がのっていて絶品!
  

他にも水族館や関東唯一の自然の森など、レジャースポットも盛り沢山。2日間もあれば、参拝だけではなく、三浦市の魅力も存分に楽しめちゃうんです!もちろん、一日で参拝を終えることも可能ですよ。
  

七福神めぐりは今もなお人気の風習です。神奈川県三浦市でめぐればご利益だけでなく、三浦市が誇る自慢の景色や海産物を味わえます。次のお正月にはぜひ三浦市で七福神めぐりを行い、心身ともにリフレッシュしてみてはいかがでしょうか?

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