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今も昔も紅葉の錦は色鮮やかに?「宮城県多賀城市」の魅力

2017.11.06

宮城県多賀城(たがじょう)市は宮城県仙台市の近代的なベッドタウンとして有名です。
しかし、歴史を遡れば、多賀城市は多賀城という歴史的建造物のある城下町でもあるのです。
しかも、城や橋にまつわる伝説の残る地でもあります。
ふるさと納税をはじめる前に知っておきたい多賀城市のお話をご紹介します。

多賀城址を擁するベッドタウン多賀城市

宮城県多賀城市は人口約62,000人が住む、宮城県のほぼ真ん中に位置する自治体です。
旧名は宮城郡であり、陸奥国府・多賀城が置かれた城下町でした。
奈良時代や平安時代には東北地方の軍事の中心としての役目も担っており、西の大宰府に対し東にある「遠の朝廷(とおのみかど)」とも呼ばれました。
国の特別史跡に指定される「多賀城」は当時を想わせるお城として住民や観光客に愛されています。
季節になると「あやめまつり」も開催され、足を運ぶ人が一段と増えるのだとか。
  

多賀城市は宮城県の県庁所在地である仙台市のお隣にあります。
かつては城下町、そして現在は多くの企業が集まる仙台市へアクセス抜群なベッドタウンとして栄えています。
多賀城市から仙台市への通勤率は、国勢調査によると40パーセントを超えているそうです。
  

また、仙台市のベッドタウンとしてだけでなく、「中心地が存在しない変わった市」としても知られています。
多賀城市は国道沿いに発展した都市という特徴を持つため、車やバイクで乗り入れられるお店が自治体全体に広がっています。
中心地発展型ではなく、国道沿いに広がった自治体という面白い特徴があるのです。
車やバイクで近隣へアクセスしやすいからこそ、ベッドタウンとして重宝されているという背景も想像できますね。
  

そんな多賀城市は、前述したように「多賀城」を要する歴史的な都市でもあります。
ベッドタウンというと近代的な印象ですが、多賀城市には歴史のある地域に特有の不思議なお話がたくさん伝わっているのです。
多賀城市がどんなところかを知っていただく上で、これらの昔話は欠かせないものです。
 

歴史や伝説がつまったふるさと納税返礼品

多賀城市は歴史が古いだけあり、たくさんの伝説の舞台となっています。
とても面白い話ばかりなので、何編か選んでご紹介しましょう。
きっと多賀城市という都市の素顔が見えてくるはずです。
  

まずは、この地域に見られる妖怪譚をお話ししましょう。
 

猩々伝説

猩々

皆さんは猩々(しょうじょう)という妖怪の名前を耳にしたことはありますか。
猩々とは、真っ赤な顔をした猿のような妖怪あるいは精霊であると伝えられています。
多賀城市の「猩々ヶ池(しょうじょうがいけ)」は、まさにこの妖怪・猩々の話から名づけられた池なのです。
地名に妖怪の名前がついているとは、面白いですね。好奇心も誘います。
 
むかしむかし、多賀城市にはたいへん賑わう酒屋がありました。
酒屋では「こさじ」という名の心優しい女性が働いていました。
  

ある時、酒屋にお酒が大好きな猩々がやってきて酒を求めました。
猩々は出したお酒をあっという間に飲み干すと、盃に自分の血を入れて残します。
猩々の血は貴重なもので、高値で取引されるのです。
それを見た酒屋の主は欲を出し、次に猩々が酒を飲みに来たら、殺して血を奪ってやろうと考えました。
しかし心優しいこさじは、猩々を哀れに思ってこっそり酒屋の主人のたくらみを教えたのです。
 
猩々はお酒が大好きです。こさじの話を聞いても「それでもお酒が欲しい」と言いました。けれど、心優しいこさじに対し猩々は感謝の気持ちでこうも伝えます。「もし自分を殺したら、三日と経たず津波が押し寄せることになるだろう。その時は、こさじさん、あなたは末の松山にお逃げなさい」と。
  

次に猩々がやって来た時、酒屋の主人は猩々に大酒を振る舞い、酔い潰れたところを殺してしまいました。そしてすっかり体から血を抜いて、猩々の死体は近くの池に捨ててしまいました。すると、翌日、空は分厚い雲に覆われ、一帯は見たこともないようなただならぬ天気になったのです。こさじは猩々の言葉を思い出し、末の松山へ逃げました。やがて町には津波が押し寄せ、繁盛していた酒屋は跡形もなくなってしまいました。
  

猩々の死体を捨てた池は、今でも「猩々ヶ池」と呼ばれています。
真っ赤な紅葉の一種に出猩々(でしょうじょう)がありますが、この紅葉の名も猩々の顔が赤いことと関係があると言われます。
  

多賀城市周辺では、秋になると紅葉のライトアップが行われます。
多賀城跡から徒歩すぐの加瀬沼(かせぬま)でも見事な紅葉が目を惹きます。
こうした多賀城市とその周辺の紅葉は、猩々ヶ池の伝説を知ればなおさら楽しめるのではないでしょうか。
 

返礼品

多賀城市史集(多賀城市ふるさと納税)

多賀城市のふるさと納税の返礼品には、こうした多賀城市の歴史研究の成果を集めた文献「多賀城史」があります。
ふるさと納税の返礼品としてこうした図書を返礼品にしているのは面白いですね。
  

しかも「多賀城史」は1巻から7巻まであり、それぞれ5,000円の寄付の返礼品となっています。1巻から7巻まで集める楽しみができます。
毎年、一冊ずつ受け取るのも楽しいかも?

多賀城市史シリーズ(寄付金額 5,000円)へのリンク

多賀城市史シリーズ(寄付金額 5,000円)

内容:歴史好きにはたまらない、読み応えたっぷりの図書です。

 

多賀城ほろよいセット(多賀城市ふるさと納税)

他の返礼品としては、地酒セットなどがあります。

多賀城ほろよいセットB(寄付金額 10,000円)へのリンク

多賀城ほろよいセットB(寄付金額 10,000円)

内容:特別純米酒「多賀城桜」720ml2本・紫黒米酒「おもわく姫」360ml・多賀城を紹介するガイドブック1部

 
猩々はお酒の好きな妖怪でした。
地域の伝説に習って、猩々の逸話が残る多賀城市からお酒を送ってもらうのはいかがでしょう。
一口含めば、猩々が殺されるとわかっても求めてしまった美味を感じることができるはずです。
返礼品にはお酒のおつまみにぴったりな、「笹かまぼこ」や「牛タン」もありますよ!

かまぼこ詰め合わせ(多賀城市ふるさと納税)

蒼々セット(A)(寄付金額 10,000円)へのリンク

蒼々セット(A)(寄付金額 10,000円)

内容:笹かまぼこ6枚・竹かま4本・ お豆腐揚かまぼこ「むう」8個・笹かまぼこ(真空包装)【プレーン、まぐろ、クリームチーズ各2、牛たんチーズ、紅鮭各3】

 

寄付は加賀城市の誇る歴史の保護にも活用

さて、ここでもう一つ、紅葉に関する多賀城市の昔話をお話ししましょう。
  
多賀城市には「紅葉橋(もみじばし)」という名前の橋があります。
「思惑橋(おもわくのはし)」という名称の方が有名かもしれません。紅葉橋は思惑橋の別名です。

安倍貞任(あべのさだとう)が「おもわく」という名前の美しい女性のもとに通う際に通ったのがこの思惑橋でした。
安倍貞任はご存知の通り、前九年の役で善戦した平安中期の武将です。
武将と美しい女性との密会とくれば、そこに時代を超えたロマンを感じてしまいます。
この思惑橋は「踏まま憂き 紅葉の錦 散り敷きて 人も通はぬ おもわくの橋」と西行の歌にも詠まれています。

おもわくの橋(多賀城市観光協会HP)

多賀城市へのふるさと納税で集まった寄付は、こうした伝説の残る史跡や昔話にまつわる情景を守るためにも使われています。
  

現在に生きる住民の福祉や子育て支援ももちろん大切です。
しかし、今後の地域の発展は、未来を担う存在だけでなく、連綿と続く歴史が共にあってこそです。

多賀城市の寄付金使い道へのリンク

多賀城市の寄付金使い道

多賀城市の寄付金の使い道はコチラ

多賀城址などの歴史的建造物の保全や、環境を保護するための事業などに寄付が使われています。
冒頭でご紹介した「あやめまつり」のあやめといった自然のためにも寄付が使われます。
何時か、こうやって寄付で守った歴史や歴史的建造物が新たな歴史の舞台になって、歴史書に載ることになるかもしれませんね。
そう考えるとわくわくしませんか?

多賀城市は古くは東の要であり、現在は多くの昔語りが残る自治体であり、ベッドタウンでもある地域です。
多賀城市に残る伝説は、一度聞くと忘れられないものばかり。
紅葉や紅葉色の顔をした妖怪、紅葉の異称を持つ恋の逸話を持つ橋と、多賀城市の昔話は面白い物がたくさんあります。
こうした話を聞くと、その地域に愛着が湧くと同時に、より一層興味が出てきますね。
  

多賀城市の昔話を知ったところで、さらに一歩踏み込んだ多賀城市とのお付き合いを考えてみてはいかがでしょうか。

  

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