ユネスコの世界ジオパークに認定されている隠岐諸島の中にあり、大自然の絶景スポットが多数ある島根県西ノ島町(にしのしまちょう)は、どこへ行っても何かが釣れる「釣り人の天国」と言われています。
さらに、マリンスポーツや霊場巡りなど魅力が盛りだくさんにも関わらず、離島なのであまり知られていないようです。
今回は、島根県西ノ島町の魅力について詳しくご紹介します。
島根半島の沖合約60kmにある隠岐諸島の中にある島
島根県西ノ島町は隠岐の島の西にあります。
島根県西ノ島町は隠岐諸島の西ノ島にあります。
西ノ島は550万年前の火山の噴火によって形成されました。
日本海に浸食された海抜257mの大絶壁や約7kmにわたる粗面玄武岩の海蝕崖・海蝕洞などダイナミックな自然が楽しめます。
元弘2年(1332年)には、後醍醐(ごだいご)法皇が配流され約1年間住まわれたという伝承の地でもあります。
また、西ノ島には霊場巡りができるほど神社や寺院があり、海上安全の神様が祀られている焼火(たくひ)神社は国の重要文化財にも指定されています。
焼火(たくひ)神社 本殿(左奥)と拝殿
イカが拾える!イカ寄せの浜
由良比女神社(ゆらひめじんじゃ)拝殿
隠岐国一の宮として島内の信仰を集めている由良比女神社(ゆらひめじんじゃ)は鳥居が海中に立っていますが、その入江にはイカの大群が押し寄せることで有名です。
昔は毎年12月から正月にかけてイカの大群が海岸に押し寄せ、カゴや手づかみでイカが取れたこともあったそうです。
そのため、この地域ではイカを「拾う」という表現が使われています。
拾えるほどイカがいっぱい取れたというのは驚きですね。
海中に立つ鳥居には、イカの大群が押し寄せることで有名
ヒラマサやヒラメなど高級魚も漁港で釣れることがある
海に囲まれた島なので、いたるところで釣りができますが、西ノ島ではごく普通の漁港からヒラマサやヒラメ、クエやマダイなどの高級魚が釣れることもあるそうです。
また、夏場には素潜り漁が盛んで、アワビ・ウニ・サザエなども取れます。
赤やオレンジなどカラフルな貝殻を持つヒオウギ貝やサザエは、西ノ島町への5,000円以上の寄付で受け取れる返礼品にもなっています。
イロトリドリヒオウギ貝10枚セット (寄附金額:5,000円)
西ノ島の海で大切に育てられた色とりどりヒオウギ貝をお届けします!
ヒオウギ貝はホタテやイタヤガイなどと同じイタヤガイ科の2枚貝で、カラフルな貝殻が特徴です。人工的に着色したような色ですが、この色は貝自身が作り出す色です。
金運・長寿にご利益が期待できる洞窟
明暗の岩窟(あけくれのいわや)(出典:島根県観光連盟「しまね欲張り図鑑」)
明暗の岩窟(あけくれのいわや)は、延長250mにも及ぶ洞窟です。
波と凪の影響で3回に1回の割合でしかスムーズに通り抜けられず、その難しさから「無事に通り抜けられると金運・長寿に恵まれる」と言われています。
通り抜けた先の海はコバルトブルーで、イタリアの「青の洞窟」にも引けを取らないほど美しいと評判です。
ダイビングやシーカヤックなどマリンスポーツも楽しめる
西ノ島周辺の海は透き通った青い海で、「本当にここは日本なの?」と思うほどです。
スキューバダイビングやシーカヤック、シュノーケリングなどのマリンスポーツが体験できます。
懇切丁寧に教えてくれるインストラクターもいるので、初心者でも楽しめますよ。
沖合にはイルカがやってくることもあり、ラッキーな人はその姿を見られるかもしれません。
また、西ノ島は砂浜が少ないものの、海水浴場は遠浅なので小さなお子さんでも安心して遊べます。
細くそびえ立つ岩に夕日で火が灯る「ローソク岩」
灯が灯ったように見えるローソク岩
国賀海岸にある観音岩は細長く、海抜約40mもの高さでそびえ立っています。
海上からは百済(くだら)観音の姿に見えるため、その名前が付いたそうですが、陸の上からは日が沈む頃に火が灯るローソクに見えることから「ローソク岩」と呼ばれるようになりました。
ただし、ローソクのように見えるのは期間限定で、毎年春(4月下旬〜6月上旬)と秋(8月中旬〜10月上旬)だけだそうです。
夕方の海で夕日をバックにローソクのように灯る岩の風景は、とてもロマンチックですね。
自然あふれる西ノ島町には魅力がいっぱい
透き通る青い海に囲まれ、美味しい魚も釣れる釣り人の楽園というだけではなく、西ノ島町には大自然がもたらす驚きの絶景スポットも多数あります。
魅力あふれる西ノ島町ですが、なかなか訪れることは難しいという人には、ふるさと納税で島の恵みをおすそ分けしてもらう、というのもオススメですよ!