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日本のガラパゴス諸島小笠原村の魅力を再発見

2018.02.07

東京都に属する小笠原村は世界自然遺産に認定されています。藍色の海、独自の進化を遂げた生物たち、そして第二次世界大戦の戦場となった歴史など小笠原村には魅力がたくさん。今回は小笠原村の概要と観光スポット、特産品、そして寄付金の使い道の順に紹介しましょう。
 

島が自然遺産の小笠原諸島

父島 ハートロック

小笠原諸島は東京都に属します。一つの島だけと思われがちですが、小笠原諸島を構成するのは大小30余りの島々です。主島の父島は東京の南1,000㎞ほどの場所に位置し、年間平均気温は23.3℃と非常に過ごしやすい環境です。

小笠原諸島 父島 長崎展望台からの景観

小笠原諸島の大きな魅力は、透明度の高い輝かしい海と独自の発展を遂げた数々の生態系です。小笠原諸島周辺の海はボニンブルーと称されます。かつて小笠原諸島は無人島(ぶにんしま)と呼ばれていました。海外で紹介されるときは、無人がなまってボニンと発音され、Bonin Island(ボニンアイランズ)と呼ばれます。ボニンブルーの名称は、外国の方が小笠原諸島の藍色の海をボニンブルーと言い始めたのが由来です。外国人も思わず名前をつけてしまいたくなるほど、海は独特な鮮やかさを持っています。

小笠原諸島の魅力は海だけではありません。ここからは小笠原諸島の観光スポット2選を紹介します。

・父島

父島 中央山園地

小笠原諸島を観光するにあたり、絶対に外せないのが父島です。父島には、「東洋のガラパゴス」と言われる小笠原諸島の魅力が盛りだくさん。「東洋のガラパゴス」と言われている理由は、小笠原諸島が大陸と接さないため生物が独自の進化を遂げているからです。足腰に自信がある方は、ぜひトレッキングに参加していただきたいです。島には数多くのトレッキングツアーがあります。

小笠原諸島 母島 乳房山からの展望

小笠原諸島は誕生以来一度も陸とつながったことのない島です。外界と接することなく、独自の発展を遂げた自然と生物たちは世界を魅了します。トレッキング中はちょっと変わったカタツムリや常緑種のオガサワラビロウ等の固有種に注目してみるといいですね。
  

また戦跡ツアーも人気があります。第二次世界大戦中、小笠原諸島は戦場となりました。戦争の傷跡は今でもはっきりと残っています。戦争の跡地を巡ることで、戦争を知らない世代の方でも平和の大切さと尊さを実感できるでしょう。

・南島

小笠原諸島父島の南島扇池

南島は父島の南部に位置する無人島です。アオウミガメの産卵地として広く知られています。南島では、世界的にも珍しい沈水カルスト地形が見られます。カルストとは、石灰岩が浸食や風化を受けてできた地形のこと。そのカルストが海中に沈み込んだものを沈水カルストというのです。
  

南島の砂浜は真っ白で、エメラルドグリーンの海が扇形に囲まれており、異世界の雰囲気さえも漂わせます。南島の貴重な自然を守るために、ガイドの同伴は必須であり、ルートも定められています。また利用時間が制限されることもあるので注意してください。

小笠原諸島の特産品は意外なもの

小笠原の地酒「ラム&パッションリキュール」22(小笠原村HP)

海で囲まれた上に島内には豊かな自然があるため、小笠原諸島の特産品は海産物や農産物だけだと思う方は多いです。しかし小笠原諸島の真の特産品は、ラムとパッションリキュールなのです。

初めて小笠原諸島に人が定住したのは1830年のこと。定住民のうちの一人ナサニヨル・セーボレーは米国の捕鯨船とラム酒の取引を行っていました。ラム酒の原料はサトウキビであり、小笠原諸島はサトウキビを育てるのに最適な地だったのです。こういった背景で1830年代から小笠原諸島でラム酒作りが始まりました。

マザー・オブ・リバティ(小笠原母島観光協会HP)

今では、ラム酒は小笠原諸島のソウルドリンク。外国製のラム酒とは異なり、小笠原諸島のラム酒は焼酎や泡盛をほのかに思い出させます。島で採れたパッションフルーツの果実に地酒ラムを加えたものがパッションリキュールです。

サンセットマザー(小笠原母島観光協会HP)

2016年には「海底熟成ラムMother」が誕生しています。これは小笠原ラムを瓶に詰め、海底に寝かせ熟成させたブランド酒です。小笠原の島レモンやパッションフルーツを使用したカクテルは絶品。また、本来はウォッカとトマトジュースで作るカクテル、ブラッディメアリーのラム版「Sunset Mother」は島トマトとの相性が抜群と評判です。小笠原諸島に訪れたら、酒場やバーで小笠原ラムで作ったカクテルを味わってみてください。
  

その他にも白身魚を醤油やみりんでつけた「島寿司」、小笠原の海からとれる島塩、島トマト、亜熱帯気候を活かした南国フルーツなど特産品は数多くあります。小笠原村はふるさと納税で返礼品を出品していません。そのため興味を持った方は、ぜひ一度小笠原村を訪れてみてください。

寄付金で世界遺産を未来へ渡す

小笠原諸島 父島の朝焼け

ふるさと納税で小笠原諸島に寄付を行うと、寄付金の使い道を以下3つから選ぶことになります。
  

1.環境保全に関する事業
2.福祉政策の充実に関する事業
3.教育、文化およびスポーツ振興に関する事業
  

注目すべきは、環境保全に関する事業です。小笠原諸島が世界自然遺産に登録されたのは平成23年6月のこと。評価されたのは、独自の発展を遂げた植物や生物たちです。小笠原諸島の自然は世界の宝。この宝を後世に残していくために、ふるさと納税の寄付金が使われます。小笠原諸島の自然を守るための、具体的な取り組みは以下の通りです。
  

・動植物の保護
・外来種対策
・エコツーリズムの支援
・自然遺産の管理
・環境美化対策
・環境教育

  
小笠原村の宝は、何といっても世界自然遺産に登録された美しき自然と独自の進化を遂げた生物たち。そんな宝を守るために、そして小笠原村に暮らす人々の生活を良くするために寄付金は使用されます。心から応援したい方は、寄付を考えてみてはいかがでしょうか?そしてぜひ一度、小笠原村を訪れてみてください。必ずその魅力の虜となるはずです。

東京都小笠原村 ふるさと納税

東京都小笠原村へのふるさと納税が市のHPよりお申込頂けます。

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