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思いやりふるさと納税

誰かのための「思いやり型」返礼品を選ぶだけで社会貢献できるプロジェクトがスタート

2019.04.12

各地の名産品や体験型などの返礼品はたくさんありますが、自分や家族のためのものがほとんどでした。

 

そんな中、自分のためではない誰かのための返礼品「思いやり型返礼品」を選べるプロジェクトが始動しました。

 

お得な返礼品に注目が集まりがちなふるさと納税ですが、寄付をして返礼品を選ぶだけで社会貢献ができると注目を集めています。

 

「思いやり型」返礼品は自分のためではなく誰かのために役立つもの

「思いやり型返礼品」ってどんなもの?

 

誰かのために役立つ「思いやり型」の返礼品には、「支援型」「寄贈型」「協賛型」「参加型」の4タイプがあり、寄付者自らが選べます。

 

寄付金は障害者福祉施設や職業訓練学校などで直接・間接的に使われるため、返礼品を選ぶことがそのまま社会貢献につながります。

 

「きふと、」と名付けられたプロジェクトは2019年2月に発足されたばかりで、群馬県前橋市と岩手県北上市の2自治体が参加しています。

 

もともとこの2自治体はふるさと納税で得た寄付金を車イスの寄付や高齢者の送迎支援に活用していましたが、プロジェクトとして他の自治体へ参加を呼びかけ、2019年度内に100以上の自治体を加える目標を立てています。

 

支援型は支援施設などで作られた製品が返礼品に

支援型は、障害者支援施設などで作られた製品や、支援施設で加工やピッキングをしているものを返礼品に選ぶことで、その施設やそこで働く人の支援が可能です。

 

例えば、障害を持つ人の就労自立などのサポートを目的としている支援施設で作られたポチ袋や焼き菓子、野菜の詰め合わせなどを返礼品に選ぶことで、雇用支援につながります。

 

群馬県前橋市返礼品ぽち袋

ぽち袋 つまみ細工アクセサリー付き【思いやり型返礼品】 (寄附金額:10,000円)

障がいを持った方が1つ1つ丁寧に作った商品です。ぽち袋に花形のつまみ細工をつけています。

寄贈型は支援する人のニーズに合わせてプレゼントを選ぶ

寄贈型は別名「あしなが型」と呼ばれ、「あしながおじさん」のように困っている人のニーズに合わせた商品やサービスを返礼品として選んでプレゼントします。

 

施設への車イス寄贈などがこのタイプです。

 

前橋市内の施設への車いす寄贈(1台)【思いやり型返礼品】 (寄附金額:100,000円)

この返礼品をお選びいただいた場合、寄附者様からの寄贈として前橋市内の施設で使う車いすの更新等に活用させていただきます。

協賛型はNPO法人などへの協賛金になる

協賛型は寄付金がそのまま地域で活躍しているNPO法人やコミュニティ活動の団体などへ協賛金として送られます。

 

例えば、北上市ではがん患者とその家族を支援する活動団体へ協賛金として活用されます。

 

協賛型の返礼品を選ぶことで、がんの新薬開発や若手医師の支援、がん検診受診率アップなどにつながる運動を応援できます。

 

岩手県北上市ふるさと納税返礼品がん患者支援チャリティー活動

【思いやり型返礼品】がん患者支援チャリティー活動 リレーフォーライフ サポートA (寄附金額:10,000円)

北上市も共催している、がん征圧・患者支援チャリティ活動の運営費に充てられるNPO支援の返礼品です。

参加型は直接手助けできるイベント参加など

参加型は文字通り体験イベントなどに参加して、困っている人を直接手助けできます。体験型返礼品の思いやり型です。

 

例えば、高齢者に代わって雪かきや草取りをするイベント参加などです。寄付金はイベントの参加費として活用されます。

 

プロジェクト発足のきっかけは寄付者のコメントから

「トイレットペーパーを毎回返礼品に選んでいるのは、地元の『こども食堂』に寄付するため」

「障害者支援施設で作られた商品を選んだのは、工賃UPに貢献したいから」

 

今回、思いやり型返礼品プロジェクトが発足したきっかけは、こうして以前から自分のためではなく誰かのために返礼品を選んでいた寄付者の存在だったそうです。

 

自分のためではなく誰かのために返礼品を選ぶ動きが広がり、全国的にふるさと納税で社会貢献することが普及していけば素敵ですね。

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