ふるさと納税を始めよう!
仕組みと手続き、自治体と返礼品を完全ガイド

ワンコインでふるさと納税することのメリットを解説

2018.01.28

1回にふるさと納税する金額と言えば、10,000円以上、少なくとも5,000円程度であるケースがほとんどななか、ワンコイン(500円)でできるふるさと納税が登場し、話題を集めています。

 

今回はワンコインでふるさと納税することで、寄付する側・される側両方からみたメリットについてご紹介します。

寄付する側のメリットは手軽さと控除上限額の隙間埋め

ふるさと納税をする際に自己負担を2,000円以上にしないためには、控除上限額を超えないことが重要です。控除上限額は年収や世帯構成、ふるさと納税以外の控除額によって変わります。

 

中には控除上限額が30,500円というように、端数が出てくるケースもあります。こうした時にワンコイン納税ができると、控除の上限までめいっぱい使うことが可能になります。

 

ワンコインふるさと納税だけでは、税金の控除を受けるメリットはありませんが、複数の寄付をしている人はおまけやお試し感覚で利用できるので便利です。

コンパクトな返礼品は受け取る手間も省ける

ワンコインのふるさと納税でも返礼品はもらえます。内容は地域自慢の特産品ですが、量は少なめです。今回ワンコインふるさと納税をスタートさせたのは、高知県奈半利町。用意された返礼品は、TVなどでも有名なお米マイスターとタイアップして作られた「奈半利米」2合です。

 

真空パックにされコンパクトなのでメール便で発送されます。そのため、不在で荷物が受け取れないということがなく、再配達の手間も省けます。

自治体側のメリットは自治体と特産品の認知度UP

高知県奈半利町へのふるさと納税額は全国でも上位(2016年度は20億4,000万円で20位)になっています。柚子の皮をエサに混ぜて育てた豚肉などが人気で、返礼品通販サイトも開設するなど、特産品の認知度UPに日々努めています。

 

ワンコインで納税した人は、返礼品の奈半利米を気に入ったら2合だけじゃ物足りず、追加で寄付もしくは通販サイトから購入したいと思いますよね。

 

こうしてワンコインふるさと納税を通じて、今まで奈半利町を知らなかった人たちの興味をひき、特産品をお試ししてもらうことによって、今後の寄付・購入につながると期待されています。

 

この他にも奈半利町は、年末の感謝祭として特にお得度の高い返礼品を日替わりで用意したり、毎日のキーワードを集めると抽選でプレゼントするなど、寄付者が興味をひくような様々な工夫をしています。

 

奈半利町の他にも沢山の自治体が知恵を絞り、さまざまなアイデアを打ち出すようになりました。今後が楽しみですね。

ワンコインふるさと納税する際の注意点は?

ワンコインふるさと納税のメリットについてご紹介してきましたが、注意点もいくつかあります。

ワンストップ特例を利用する場合は寄付先の数に注意

onecoin

ワンストップ特例を利用して控除の手続きをする場合には、年間の寄付先の自治体数に注意しましょう。

 

おためし感覚でできるワンコインふるさと納税ですが、寄付先の自治体の1つとしてカウントされます。

 

ワンストップ特例は1年間の寄附先が5自治体以内であることが条件ですので、既に奈半利町以外で5ヶ所の自治体に寄付している場合は、ワンコイン納税することでワンストップ特例が利用できなくなってしまいますから気をつけてくださいね。

決済方法が限られるケースも

ふるさと納税を扱っているポータルサイトの中には、2,000円未満の返礼品が検索できないため、ワンコイン納税の米2合x4個セットとして出品するケースもあります。

 

また、寄付額500円で受付しているサイトの場合、クレジットカード決済ができず、口座振込か郵便納付書での決済に限定されることもあります。

 

年末など決済した日によっては、控除対象になる年が変わってしまうこともあるので、注意が必要です。

 

ワンコインでできるふるさと納税。寄付をする側、される側両方に様々なメリットがあるので、今後の展開が気になるところですね。

 

ぜひ手軽に試してみてはいかがでしょうか。

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