ふるさと納税を始めよう!
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ふるさと納税を活用した動物の「殺処分ゼロ」を目指すプロジェクトを解説

2018.08.19

野良の犬や猫をはじめ、人間の勝手で動物が殺処分されるケースは決して珍しくありません。

 

人間の欲のために早く走るように調教された競走馬ですら、引退後はそのほとんどが殺処分されてしまっているのが現状です。

 

今回は、こうした
動物たちの殺処分ゼロを目指しているプロジェクトにふるさと納税が活用されているケース
を詳しく解説いたします。

 

年間で約5,000頭が引退する競走馬のうちほとんどが殺処分

競走馬は競馬のレースで早く走るためだけに調教されている馬です。

 

早く走れなくなるとすぐに引退することになり、その数は年間で約5,000頭。

 

馬の寿命は25〜30年と言われていますが、リタイア後も繁殖用の馬として養老牧場で寿命を全うできる馬は、ほんのひと握りで、ほとんどが殺処分されています。

 

人間の都合でその「馬生」を無理矢理終わらせてしまうのです。

 

引退馬にセカンドキャリアを!「サンクスホースプロジェクト」

この現状を変えようと、JRA日本中央競馬会の調教師たちが2016年に「サンクスホースプロジェクト」を立ち上げました。

  • ・1頭でも多くの引退馬がセカンドキャリアを得ること
  • ・馬の多様な活用方法を生み出し、受け皿の拡大を促進すること
  • ・馬事文化をもっと身近なものにすること

 

サンクスホースプロジェクトは上記を目指して活動しています。

 

サンクスホースプロジェクトがスタートして以降、2018年3月までの間に50頭以上の引退馬が乗馬用の馬やホースセラピーなど、セカンドキャリアで活躍しています。

 

このプロジェクトのサポートとして、岡山県吉備中央町がガバメントクラウドファンディングを募集しています。

 

募集期間は2018年12月31日までです。

リトレーニング費や健康管理費などの80%をふるさと納税で賄う

早く走るためにトレーニングされていたサラブレッドは、セカンドキャリア用に再調教(リトレーニング)する必要があります。

 

リトレーニングには3〜12ヵ月の期間が必要ですが、それにかかる費用は1頭あたり毎月20万円以上かかります。
トレーニング費用だけではなく、トレーナーや厩舎スタッフの人件費、去勢手術費用やエサ代、厩舎の清掃・修繕・管理費用や馬の健康管理費など、プロジェクトにかかる多額の費用の80%がふるさと納税で賄われています。

 

今回募集中のプロジェクトでは、それに加えて新しい厩舎を建設し、引退馬の受入数を増やすためにも活用される予定です。

 

返礼品にはプロジェクトオリジナルのタオルやTシャツなどのグッズ、引退馬支援のファンクラブ「TCC」の会員権などがあり、会員になると、TCCに所属している引退馬とのふれあいや乗馬体験費用が割引になるなどの特典がもらえます。

 

日本で殺処分されている犬や猫は年間約7万頭

犬や猫は馬よりも身近な動物ですが、人間の無責任な行動で野良になった動物が人家の庭やゴミを荒らすことも少なくはありません。

 

糞尿による悪臭などが問題視されることもあります。

 

こうした動物たちは保護された後、一部が譲渡される以外は殺処分されてしまい、日本で殺処分されている犬や猫の数は、一年で約7万頭にも及びます。

 

世話ができなくなった、引っ越し先に連れていけないといった人間の都合で、多くの命が奪われているのです。

 

犬や猫の殺処分ゼロを目指すプロジェクト

和歌山県和歌山市では、
犬と猫の殺処分ゼロを目指すプロジェクト
を立ち上げています。

集まった寄付金は、不妊去勢手術や簡易な治療ができる設備や、保護した動物の運動や譲渡会に利用できるドッグラン、愛護講習会などに利用できる講堂などがある動物愛護センター(仮称)の建設費用として活用される予定です。

 

和歌山市が2016年度に殺処分したのは犬が40匹、猫が258匹でした。

 

今までは県の動物愛護センターや民間の動物病院に不妊去勢手術を依頼していましたが、数が多く追いつかない状態です。
新設される動物愛護センターでは施設内で手術が可能となり、収容可能な動物数も既存施設の3倍になります。

 

人間の勝手で奪われる命を少しでも減らせるように

競走馬や犬・猫にしても、人間の都合で殺処分するケースがなくなることを目指しているプロジェクトをご紹介しました。

 

殺処分が減り、動物も人間も笑顔で過ごせるようになるといいですね。

 

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