ふるさと納税では、今までも人気アニメ作品のグッズなどが返礼品として登場するケースがありましたが、地域活性化のプロジェクトとしてアニメ制作費用をふるさと納税で募る自治体も登場しました。
継続的な観光誘客も期待できる、アニメやゲームなどニーズを絞ったふるさと納税について、詳しく解説いたします。
地元発祥の歴史登場人物が登場するアニメで地域活性化
福島県伊達市では、歴史登場人物として有名な伊達政宗公の伊達氏発祥の地であることをきっかけに、地方再生ブロジェクトとして伊達市内の伊達氏ゆかりの地や特産品をモチーフにしたキャラクターなども多数登場するアニメを作っています。
キャラクターの声を担当する声優陣も人気作品にも多数出演しているキャストを揃えるなど、アニメファンの注目を集めているようです。
アニメを通じて、伊達氏発祥の地であることを広くアピールするために、アニメ製作会社「株式会社ガイナックス」と共同でアニメ作品「政宗ダテニクル」の制作を決め、その制作資金をガバメントクラウドファンディングとしてふるさと納税で募っています。
福島県伊達市 歴史PRアニメ制作プロジェクト!
伊達市は、アニメを通じ伊達氏発祥の地であることを広くPRするため、「新世紀エヴァンゲリオン」で有名な株式会社ガイナックスが福島県三春町へ開設した福島ガイナックスと共同でアニメ「政宗ダテニクル」を制作しています。(チョイスより引用)
※現在は寄付の受付は終了
返礼品には作品のレアグッズや上映会チケット
このプロジェクトでは、返礼品として非売品などのレアなグッズや作品の複製原画、上映会の特別指定席チケットなどが送られます。
また、お気に入りのキャラクターのグッズが受け取れるように、ふるさと納税をする際には、キャラクターをグループ分けしているのも、ファンには嬉しい配慮と言えますね。
聖地巡礼も視野に入れた観光誘客に期待
公用車や地元の列車を全面ラッピングしたり、作中に登場する場所への「聖地巡礼」も視野に入れた観光誘客への期待が高まっています。
作品は既に第5話まで完成し、YouTubeやニコニコ動画などで動画配信がされ、平成30年2月には第6話の上映会の開催も予定されています。(2018年1月情報)
数年前からアニメ作品に登場する場所を「聖地」としてファンが訪れることが目立つようになりました。
制作資金をふるさと納税で募っている伊達市の試みは全国初ですが、他の自治体でも人気アニメ作品の聖地をうまく観光客の増加へとつなげている自治体もあります。
返礼品に1日限定で遊べるゲームチケットを用意する自治体も
茨城県大洗町では、2015年度から人気アニメ「ガールズ&パンツァー(通称ガルパン)」とのコラボを展開していますが、ふるさと納税の年間寄付総額は2億円が続き、聖地巡礼に大洗町へやってくるファンも多いようです。
観光客を途切れさせないためにも、新たに地元を舞台にした「ガルパン」のゲームが1日限定で楽しめるチケットを返礼品に加えました。
チケットに記載されたシリアルコードをスマートフォンのアプリに入力すると、町内のスポットを作品のキャラクターとコミュニケーションを取りながら、回ることができるというものです。
そのチケットオリジナルのストーリーも楽しめ、特注のグッズなども含まれているため、ファンにとっては嬉しい内容ではないでしょうか。
行ける!ふるさと納税 2018 ガルパン オリジナルジャケットセット (寄附金額:32,000円)
①オリジナルガルパンジャケット(SS/S/M/L/LL/3L/4L/5L)
②大洗タウンミーティングの参加チケット
③大洗ワンデーうぉーく!の参加チケット
④“ガールズ&パンツァーうぉーく!”ゲームパスポート
ゲームに登場する権利が返礼品に
岐阜県各務原市では、地元に本社のあるゲーム会社「日本一ソフトフェア」が発売するゲームに、キャラクターとして登場出来る権利を返礼品に加えました。
先着1名だったため、既に受付終了していますが、ゲームファンの注目を集めたようです。
さまざまな方面から地域の活性化につながることに期待
アニメやゲームというと、全ての人に受け入れられる事は難しいかもしれませんが、若い世代にもふるさと納税に興味を持ってもらうきっかけにもなりそうです。
こうして地域の活性化つながるアイデアが次々と登場するのは楽しみですね。