日本各地には住民に愛されているご当地料理がたくさんあります。なかには素材と名前のイメージが一致しないものなど、変わったネーミングの料理を見かけることも多いのではないでしょうか。
今回は鶏肉を使っているのに、豚肉をイメージしてしまいそうな「とんちゃん」というソウルフードがある滋賀県高島市についてご紹介します。
高島市は琵琶湖北西部にある自然が豊かな所
滋賀県といえば日本最大の湖である琵琶湖が有名ですが、高島市は琵琶湖の北西部に面している場所に位置しています。
琵琶湖に流れ込む河川の約3分の1の水源が高島市内にあり、気候は日本海側に近いことから冬は寒さが厳しく積雪量も多い土地です。
また、京都や奈良といった古都と北陸を結ぶ交通の要で、日本海で水揚げされた鯖(サバ)に塩をふったものを荷車で京都へ運んだ「鯖街道」も高島市の一部を通っていました。
鶏肉が材料の「とんちゃん」は高島市のご当地料理!
高島市には地元住民に愛されているソウルフード「とんちゃん」があります。名前だけ聞くと、豚肉料理のようなイメージがありますが、赤味噌などをベースにした自家製タレをまぶした鶏肉を焼いたものです。
高島市ではとんちゃんが食べられる飲食店も多く、BBQにも欠かせないそうです。
鳥中 高島とんちゃん若鶏食べ比べセット (寄附金額:10,000円)
あっさりとした秘伝の自家製赤味噌との相性は抜群です。
歴史ある文化が今もなお受け継がれている
琵琶湖周辺では、琵琶湖固有種のニゴロブナをご飯と一緒に塩漬けして漬け込む「鮒寿司」(なれずしの一種)も特産品です。高島市でも昔から保存食として伝統が引き継がれています。
地酒や味噌・醤油・酢などの発酵食品文化の歴史も古く、古文書を元に江戸時代からの製法を再現して作られているものもあるんですよ。
魚治 湖里庵 鮒寿し本漬 (寄附金額:18,000円)
天明四年(1784年)創業より伝わる蔵持ちの乳酸菌がつくる二年熟成の鮒寿し。
織物の町としての歴史も長い
高島市の名産には、江戸時代から生産されてきた「高島ちぢみ」や帆布などもあります。
ちぢみは糸を強く撚(よ)ることで凸凹ができる生地で、吸湿性・速乾性・通気性に優れた素材です。夏の肌着やパジャマなどによく使われています。
マスダ 高島ちぢみ 2色染めコットンストール ピンク系 (寄附金額:12、000円)
綿の細い糸を使用した高島ちぢみの綿ストールは、オールシーズンお使いいただけ肌あたりがソフトでまるでシルクのような風合いです。
白髭神社は琵琶湖中にある朱塗りの大鳥居が神秘的!
高島市には遺跡や寺社仏閣も多いのですが、その中でも近江最古の大社である「白鬚神社(しらひげじんじゃ)」が有名です。
朱塗りの多い鳥居は琵琶湖中にあり、穏やかな湖面に鳥居と空が反射して見えて、とても神秘的です。
また、9月5・6日の例大祭には、数え年2歳の子どもに名前を授けて無事生育を祈る神事「なるこ参り」が有名で、全国から参拝客がやってくるそうです。
神様から本名とは別の名前を授かり、その名前で3日間呼ぶと、健やかな成長と延命長寿・一生幸福の守護をいただけます。
ふるさと納税は子育て環境の整備などに活用
高島市へふるさと納税された寄付金は、子育て環境の整備や森林資源の保全などに活用されています。
妊婦健診費用の全額助成、第2子以降の保育料を完全無料、中学生以下の医療費無料化など、子育て世代には嬉しい制度ですね。
また、増加する高齢世帯のために移動手段として老朽化したバスの購入費用にも寄付金が活用されています。
伝統を大切にしつつ未来を担う世代にとって住みやすい土地
滋賀県高島市は古くからの伝統文化を守りつつ、未来を担う子育て世代にとって暮らしやすい環境の整備にとても熱心な自治体です。
今回ご紹介した名産品は、ふるさと納税の返礼品として選べるものも多くあります。暖かくなった季節に向けてBBQの機会も増えるでしょうし、とんちゃんや近江牛を焼いて食べるのもいいですね。