ふるさと納税というと、所得が確定する12月に駆け込みで寄付する方も多いと思いますが、実は慌てて寄付するよりも年が明けてからの寄付の方がお得なことも多いのです。
そのお得な理由について以下にご紹介します。
理由1.ふるさと納税の駆け込み時期(12月)が明ける
12月は駆け込み時期と言われ、ふるさと納税の年間受付期間の最終月になることから寄付が集中します。12月は1年間の個人所得が確定し、ふるさと納税における寄附金控除限度額の詳細が分かるので、限度額に達していなければ、その金額に達すべく駆け込み納税者が殺到するのです。
そのため一旦は人気品の在庫切れが発生するのですが、年が明けることでクリアされ、前年に在庫を一掃した人気品などは、在庫を復活させることもあるのです。
実際1〜3月は1年で最も寄付が少ない時期にあたります。確定申告も迫ってきますし、個人レベルにおいても忙しい時期のため、寄付する人も少ないのかもしれないですね。今年1年の寄付の計画を練りつつ、競争率の低いこの時期にぜひ人気品から選んでみてはいかがでしょう。
理由2.自治体の会計年度末のチャンス時期到来
一般的には自治体の会計年度は4/1〜3/31になります。1〜3月という時期は自治体の会計年度直前なので、意外なチャンスが巡ってくる可能性があります。
予算が余っていた場合、余った予算を使う手段として、キャンペーン商品などを組む可能性もあり、年度末直前の1〜3月は、予算消化の恩恵を一番受ける時期なのです。
自治体にとってこの時期は、前年12月の駆け込み寄付への対応や寄付金受領証明書の発送などに忙しいので、繁忙期に変わりはありません。また年度末ということで、今年度の予算消化を気にする時期でもあります。
予算額に未達していなであれば、来年度の予算編成の減額につながる可能性もあるので、この時期自治体は予算通りに年度を終えるべく奔走するのです。
そのため気になる自治体があればチェックしておいて損はないはずです。
理由3.春夏に旬を迎える返礼品の受付開始時期
1〜3月は春以降、夏にかけて旬を迎える野菜、果物、海産物などの受付が開始する時期でもあります。人気のお礼の品でもこの時期なら品切れで泣くことはないので、ゆっくりと吟味して人気の品を選ぶことができるのです。
春夏の旬の産品以外でも今現在旬を迎えている返礼品にもチャンスが巡ってくる可能性もあります。自治体は寄付を受け付けた後での在庫切れを一番嫌います。そのため、かなり慎重に在庫を見積もって、寄付を受け付けていることがあります。もし在庫が大幅に余っていたり、収穫が多めに出来ることが分かったら、その時点でその都度在庫を少しずつ足していくこともあるのです。
今回は1〜3月の寄付がお得の理由について紹介しました。ふるさと納税は野菜や果物、海産物など生ものを扱うことが多いため、時期によって偏りが出てくることもあると思います。今回紹介した1〜3月のお得なタイミングを知りつつ、効率的で余裕をもったふるさと納税ができるように参考にしていただければと思います。