秋から冬にかけてシーズン真っ盛りになるマラソン。なかでも全国さまざまな自治体で行われる市民マラソン大会は、参加抽選の当選率が数倍から十数倍になることもあります。昨今の健康志向の高まりを反映していますね。
実はふるさと納税の返礼品として、マラソン大会の「出走権」がついている自治体もあることをご存知ですか?今回は、ふるさと納税でエントリーできるマラソン大会についてご紹介します。
人気のマラソン大会、参加の方法は?
2007年に開催が始まった東京マラソンをきっかけに、現在では多くの自治体が市民マラソン大会を実施しています。しかしながらその市民マラソン、ほとんどの場合は当日参加が認められておらず、事前申し込みが必要です。
規模にもよりますが、申込者数が数万人以上を超える大会も少なくありません。そのため、実際に参加することができる「出走権」を手に入れるのが困難なこともしばしば。その狭き門をくぐりぬけ、晴れて市民マラソンランナーとなるにはどのような手続きが必要なのでしょうか。
■マラソン大会への参加は、申し込み後の抽選で決定
多くの大会では決められた期日内に書類を提出・申し込みをしたあとに抽選が行われます。2018年に開催予定の東京マラソンは、一般枠の定員約26,000人に対して300,000人以上の申し込みがあったそうですから驚きです。その倍率はおよそ12倍!
冬に開催される大会では夏から秋にかけて抽選が行われることが多く、毎年その時期には抽選結果に一喜一憂する声がSNSなどでも見受けられます。まずは「出走権の抽選」。走る前から戦いは始まっているのです。
■市民マラソンの参加には、参加料が必要
多くの市民マラソンでは、出走にあたって参加料が設定されています。無料で参加できるといいなと思われるかもしれませんが、大会の運営や警備にかかる人手を考慮すると当然の設定ではないでしょうか。
金額は数千円から一万円前後の設定が多く、出走権が確定してからの支払いになります。マラソンコースや年齢によって金額が細かく設定されている場合もありますので、参加を検討している場合にはしっかりと下調べをするようにしましょう。
■参加にはさまざまな枠が設定されていることも
大会によっては、その参加にさまざまな枠が設定されていることがあります。たとえば「一般枠」は、参加基準を満たしていれば誰でも参加できる枠です。それに加えて最近では「企業枠」や「スポンサー枠」「チャリティ枠」なども登場していて、自分の環境やスタイルに合わせた参加ができるようになりました。
企業枠はその名の通り、企業として参加枠を申し込むものです。一口で数人単位の申し込みをすることができる場合もありますが、当選も落選も運命をともにすることが多いようです。スポンサー枠は、大会の協賛として出資するかわりにいくつかの出走権が与えられる枠のことをいいます。
そしてチャリティー枠は、一般的には自治体などの主催サイドへの寄付を行うことで与えられる出走権のことを指します。ふるさと納税で参加できるのは、このチャリティー枠ということになります。
海岸沿いコースを走る、三浦国際市民マラソン
三浦国際市民マラソンは、神奈川県三浦市で行われている市民マラソンです。海と漁港のおだやかな風景を見ながら走るコースは、適度な高低差があり走り応え満点。ハワイで開催されている「JALホノルルマラソン」の国内唯一の姉妹マラソンとしても有名な市民マラソンです。
三浦市へのふるさと納税では、10,000円の寄付で三浦国際市民マラソン5kmにエントリーすることができます。受付期間の設定や定員数もありますので、よく調べてから参加を検討してくださいね。
スタートの様子(三浦国際市民マラソンHP)
■三浦市ってどんな町?
三浦市は、神奈川県の三浦半島南部にある自治体です。三方を海に囲まれた土地で、古くから漁業が盛んな地域として栄えてきました。なかでも三崎漁港は、まぐろの水揚げ量では全国屈指の漁港です。「まぐろといえば、三崎漁港」といわれるほど有名で、その味と質には定評があります。
三浦国際市民マラソンの会場では、まぐろをはじめとした三浦のグルメを楽しむことができる「うまいもの市」が開催されますので、走る人も応援する人もちょっとした観光気分を味わうことができるでしょう。
長沼湖畔でグルメも満喫できる、東北風土マラソン
東北風土マラソンは、宮城県登米(とめ)市で行われている市民マラソンです。ランナーはもちろん、ランナーではなくても楽しめるマラソンとして毎年早春に開催されています。フルマラソン、ハーフマラソン、キッズマラソンなど種目も豊富で、走りながら地元のグルメをエイド(給水・給食などの補給)として味わえてしまう魅力的なマラソンです。そのため、毎年申込者が殺到しているのだとか。
登米市へのふるさと納税では、20,000円の寄付でハーフマラソン招待権を受け取ることができます。地元特産の笹かまやふかひれスープ、登米産牛などもエイドとして振舞われますので、グルメな人にも嬉しいマラソンです。
東北風土マラソンの様子(東北あいターンHP)
■登米市ってどんな町?
登米市は、宮城県の北部にある自治体です。岩手県との県境にある地域で、2005年の大合併で誕生しました。古くから米の生産が盛んな土地で、のどかな田園風景が広がる景色は四季折々の姿を見せてくれます。
主な特産品としては、ササニシキ・コシヒカリなどの米、登米産牛、油麩(あぶらふ)などが有名です。なかでも油麩を使用した「油麩丼」は、ご当地グルメ・B級グルメとして全国的に知られるようになり、提供しているお店も観光客で賑わっているそうです。
ふるさと納税でエントリーできるマラソン大会についてご紹介しました。マラソン大会にエントリーしてみたいと考えている方にとって、ふるさと納税は、自治体の応援もできてしまう一石二鳥な方法だと思います。
申込期間は限定されていて、定員数に達した時点で締め切る場合もありますので、参加してみたい方はお早目の申し込みをおすすめします。
※掲載内容につきましては、弊社独自の取材に基づき作成しています。