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ふるさと納税を活用して、ふるさと創生につながる起業を目指す人をサポートする
「ふるさと起業家支援プロジェクト」が2018年(平成30年)度からスタート
しました。
今回はそばの産地であるにもかかわらず、そば専門店が1軒もない北海道上士幌町でそば屋の開店を目指すプロジェクトについて詳しく解説します。
そば屋を求める町民は98%もいるのにそば専門店ゼロ!
北海道上士幌町は、日本有数のそば処・十勝地方にあります。
韃靼そばの産地でもある上士幌町にはそばが好きな町民も多く、自らそばを打って食べる人も多いそうです。
ところが2009年末にそば屋が閉店して以降、上士幌町にそば専門店は1軒もありません。
家でそばを打つ人も多いとはいえ、気軽においしいそばが食べたいときには少し困ってしまいますよね。
そば屋の需要が高いことは、上士幌町が行った町民要望調査でも明らか(そば屋が欲しい人と答えた町民は全体の98%)でした。
しかし、そば屋に限らず近年は町内の飲食店も閉店するケースが増加しているなか、新たに起業する人はなかなか現れませんでした。
ふるさと納税を活用した「そば屋開店プロジェクト」が始動
そこで、東京から移住してきた平野さんが一念発起。町内の空き店舗を改修し、そば屋を開店するプロジェクトを始動しました。
総務省から通知された「ふるさと起業家支援プロジェクト」の対象として、ふるさと納税を活用したガバメントクラウドファンディング「そば屋開店プロジェクト」を開始し、開業資金を募りました。
プロジェクトに寄付すると魅力的な5つの特典が!
このプロジェクトへの寄付者には、次のような特典が用意されています。
- ・2018年11月開催予定(都内)の交流イベントに招待
- ・希望者には移住体験モニターとして上士幌町へ招待(交通費・宿泊費の負担なし)
- ・30万円以上の寄付で、蕎麦屋オープンの日に合わせて町へ招待(交通費・宿泊費の負担なし)
- ・開店するそば屋のお食事券2,000円分
- ・アイスや十勝豚丼、豚ジンギスカンなど特産品が返礼品として贈呈
子育てがしやすい上士幌町!移住による人口増は3年で100人以上
上記でご紹介した上士幌町の交流イベントは2016年から開催されています。
2017年のイベントでは、2,000人以上の来場者が特産品を使った料理の提供、移住した際の仕事・暮らしに関する相談などを通して町との交流を深めました。
移住についての相談は225件もあったそうです。
上士幌町は
- ・認定こども園の保育料を10年間完全無料
- ・公設民営塾の設営
など、安心して子育てができる町づくりを進めた結果、主に都市部からの移住者が増え、
3年間で100人以上の人口増
となっています。
2017年のイベントでは、2,000人以上の来場者が特産品を使った料理の提供、移住した際の仕事・暮らしに関する相談などを通して町との交流を深めました。
移住についての相談は225件もあったそうです。
プロジェクトで町のさらなる活性化を
そば屋開店プロジェクトの目標金額は300万円で、寄付は2018年7月25日まで受付しています。
上士幌町には夜遅くまで食事ができる店舗が少ないので、上でご紹介した平野さんのお店は、夜はそば以外も食べられる「そばダイニング」になる予定だそうです。
町民待望のそば屋が開業したら、町民だけではなく周辺の住民や観光客も訪れる素敵なお店になりそうですね。
興味が湧いた方は、ぜひふるさと納税を通してそば屋開店プロジェクトに貢献してみてはいかがでしょうか。
※現在は受付終了。無事に目標金額達成となったそうです!